「広報力」アップへ研修会 筑後の市町担当職員、連携し30年 年2回講師を呼び実践学ぶ [福岡県]

フリーカメラマンを招いて撮影技術を学んだ連絡会議の研修会
フリーカメラマンを招いて撮影技術を学んだ連絡会議の研修会
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 筑後地区12市町の広報誌作りを担う広報担当者が年2回集まり、市町の枠を超えて連携し、カメラの撮影技術や紙面編集などの「広報力」の底上げに努めている。約30年前から脈々と続く連絡会議の取り組みだ。

 「顔の向きが、見開いた広報誌の内側を向くのがセオリー。正面や左右から撮った写真も押さえてください」。昨年12月21日、久留米市役所であった連絡会議の研修会。朝倉市職員時代に広報を担当したフリーカメラマン野田眞直さん(44)=朝倉市=が、八女市や柳川市、筑後市などの広報担当者10人に、カメラ撮影やレイアウトの方法を伝授した。

 参加した大刀洗町地域振興課の秋吉朋恵さん(30)は「普段はほぼ1人で広報誌作りを担っているので、紙面レイアウトやカメラの撮り方などのアドバイスをもらえる場があるのはすごくありがたい」と話す。

 連絡会議の発足は1988年。合併前の久留米市が中心となり、近隣の城島町や三潴町、小郡市に呼び掛けたのがきっかけだった。連絡会議の会長で、発足に携わった久留米市広報担当部長の坂本豊信さん(60)は「福岡地区は熱心な広報担当者が多かった。県南地区も、負けないよう互いにレベルアップを図ろうと始まった」と振り返る。

 自治体が連携する背景には、単独では人材育成が難しいという事情がある。久留米市の広報誌担当は5人だが、久留米以外は1~2人と少数で、別の仕事との掛け持ちだったり、数年で職員が異動したりするため、課題解決や技術継承の機会は少ないという。連絡会議は秋冬の年2回、外部講師を招いた研修会を開き、こうした面を補ってきた。連絡会議の会報を作っていた時期もあったという。

 坂本さんは「広報は庁内に似た業務がないため、意識的に学習する機会をつくらないといけない。研修会では明日から使える実践論を中心に学んでいます」と語る。

=2019/01/24付 西日本新聞朝刊=

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