大刀洗、訪日客にアピール 町が窓口、香港からツアー客受け入れ イチゴ狩り、餅つき…田舎体験 [福岡県]

しの笛を聴きながら食事を楽しむ香港からのツアー客
しの笛を聴きながら食事を楽しむ香港からのツアー客
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 中国の春節(旧正月)を迎えて国内各地が中国人観光客でにぎわう中、香港発着のツアー客が7日、大刀洗町を訪れた。京都などの有名観光地と一味違う、自然豊かな大刀洗の魅力を知ってもらおうと、町が窓口となり初めて受け入れた。

 ツアーは、香港在住のツアープランナー荻野美智子さんが春節に合わせて企画。2日に福岡空港に到着、8日までの日程で北九州市の門司港や山口県の高級旅館、福岡市・天神などを回る。大刀洗滞在は1日のみで、ツアー参加者21人中17人が訪れた。

 一行は午前中、地元のイチゴ農家で収穫作業を体験。民家に移動し「日本の正月の風習」である餅つきを楽しんだ。ひな人形に囲まれて家庭料理も味わった。

 餅つきでは「ヨイショ!」と歓声を上げた。すしやてんぷらとは異なる素朴な郷土料理を口にして「豚汁のレシピを教えて」と目を輝かせた。自宅を開放して一行をもてなした棚町ミツエさん(75)は「楽しい思いをしてもらい、香港に帰っていろんな人に話してもらえたら」と述べた。

 町は2016年から香港の富裕層をターゲットに町産品のPRに乗りだし、現地の飲食店と町内農家の取引が始まるなど一定の成果を上げているという。昨年秋「買い物だけでなく、田舎暮らしを体験してもらいたい」と荻野さんから田舎暮らし体験の企画を持ち掛けられた。

 町の担当者は「宿泊施設や有名店は無くても、生活に根付いたものを提供できる。町民の協力を得て、大刀洗ならではのおもてなしを重ねたい」と話し、香港との交流に期待を寄せる。

=2019/02/08付 西日本新聞朝刊=

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