買い手ない市有財産3割引き 自主財源確保へ条例改正案 久留米市 [福岡県]

実勢価格と売却価格に7倍近い差があった久留米市高良内町の市有地
実勢価格と売却価格に7倍近い差があった久留米市高良内町の市有地
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 久留米市は、買い手が付かない土地や建物などの市有財産の売却を図ろうと、不動産鑑定に基づく売却価格を、最大3割割り引く方針を決めた。開会中の市議会定例会に関連条例の改正案を提出している。

 市は自主財源確保のため、市営住宅跡地などの売却を進めているが、長期未売却の物件が課題となっている。売却価格は、国土交通省が発表する公示地価に基づく鑑定によって定めているが、土地の形状や立地が悪かったり、市場の実勢価格と差があったりすると、売却が進まないという。

 条例改正案で割引対象となるのは、入札にかけても応札がなく、先着順に切り替えてから1年が経過しても購入希望者が現れない物件。割引の程度は物件に応じて決めるが、値下げしても買い手が付かない場合は、さらに割り引くことも可能だ。

 市によると、長期未売却の物件は10件あり、最長で10年以上買い手が付いていない。そのうち3カ所の市有地について、市が専門家に依頼して実勢価格と売却価格を比較したところ、最大で7倍近い開きがあり、このままの価格では売却が困難と判断した。

 市財産管理課は「未売却物件の解消を図り、まちづくりに生かしたい」としている。

=2019/03/16付 西日本新聞朝刊=

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