ルーテル久留米教会、登録文化財に 関係者、喜びの声 九州現存最古のヴォーリズ建築 [福岡県]

日本福音ルーテル久留米教会の礼拝堂
日本福音ルーテル久留米教会の礼拝堂
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礼拝堂内部
礼拝堂内部
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煉瓦塀
煉瓦塀
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 国の文化審議会が18日に答申した登録有形文化財に、日本福音ルーテル久留米教会(久留米市日吉町)の礼拝堂と煉瓦(れんが)塀が選ばれた。米国出身の建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ(1880~1964)が設計を手掛けたもので、九州で現存するヴォーリズ建築の中で最も古いとされる。関係者から喜びの声が上がった。

 教会は1901年創立。れんが造りの礼拝堂は18年に建てられ、昨年11月に築100年を迎えた。答申は「質実剛健な教会堂。全体に簡明で装飾は少ないが、合理的な平面構成や丁寧な仕上げは、ヴォーリズ初期の設計活動の特徴をよく示している」と評価する。

 太平洋戦争末の1945年8月11日の久留米空襲では、礼拝堂に迫る戦火を信徒たちが必死の消火活動で食い止めた逸話が残る。

 教会の宮川幸祐牧師(38)は「登録を機に久留米の歴史を語る建物があることを多くの人に知ってもらいたい」と語り、建物の由来を記した看板を設置する予定という。

 市によると、市内の国登録有形文化財は今回を含めて計7件。市文化財保護課の神保公久さん(46)は「建物はコンパクトだが機能的で美しい。ヴォーリズの初期の設計で、全国的にも貴重」と語った。

 ヴォーリズは、キリスト教会や学校、百貨店など数多くの西洋建築に携わった。神戸女学院大(兵庫県西宮市)の建物群が国重要文化財に指定されているほか、福岡県内では西南学院大博物館(福岡市)が県指定文化財となっている。

=2019/03/19付 西日本新聞朝刊=

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