大牟田市庁舎整備、修正案可決 「議論のスタート台」「お金をかけないで」 [福岡県]

 大牟田市庁舎本館の解体を前提にした市庁舎整備の基本構想策定費が22日の同市議会で2019年度一般会計当初予算から削除された。この議員提出の修正案可決を受け、市民からはさまざまな声が上がった。

 市民団体「登録有形文化財大牟田市庁舎本館の保存と活用をめざす会」の新谷肇一(ちょういち)会長は「強引に解体を決めた市の進め方に異議を唱えた議会の見識に感謝したい」と述べ、議論を深める時間ができたと歓迎。「ようやく議論のスタート台に立てた。文化財保護の観点が希薄な市をただしたい」と語気を強めた。

 有識者を含む市庁舎整備検討委員会に校区コミュニティー連絡協議会の代表として委員に加わった中野博さんは「予算をなるべくかけずに庁舎の整備を進めてほしい。市は本館保存では市民負担が増えると言い続けているが、技術の発展で保存の方が安く済むという専門家もいる。聞く耳を持ってほしい」と注文した。

 昨年の市民アンケートで「建て替えてもよい」と回答した会社員女性は「庁舎は市民サービス提供の場。本館を文化財とは意識していないので早く壊していい。一方、市が基本方針で示す新庁舎の整備費83億円は高額過ぎる。簡易な庁舎にすべきだ」と話した。

=2019/03/23付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]