旧松崎旅籠油屋の修復完了 小郡市で落成式 ひな祭りも開幕 [福岡県]

全ての復元工事を終えて往時の姿になった旧松崎旅籠油屋
全ての復元工事を終えて往時の姿になった旧松崎旅籠油屋
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落成式では屋内をひな人形が彩り、琴の音色が響いた
落成式では屋内をひな人形が彩り、琴の音色が響いた
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 小郡市松崎で23日、市指定有形文化財「旧松崎旅籠(はたご)油屋」の母屋の修復復元工事が完了し、落成式が開かれた。住民ら約50人が集い、琴の演奏や建物解説などを催した。旧薩摩街道に、江戸期の宿場町「松崎宿」として栄えた地を象徴する建物がよみがえった。

 油屋は江戸時代の大型旅籠建築で、西郷隆盛も泊まったとの伝えがある。母屋は18世紀後半に建築後、文久元(1861)年~慶応元(1865)年に改築されたとみられ、復元は古い建材を極力活用。土壁や土間の三和土(たたき)も伝統工法で再現した。中央の大階段(1・8メートル幅)が特徴的だ。

 落成式には、解体危機もあった油屋の保存運動に1990年代から携わってきたNPO法人「小郡市の歴史を守る会」の磯部冨士夫理事長も出席。「時間はかかったが、こんなに立派によみがえるとは夢にも思わなかった。大人も子どもも集まる場所になれば」と期待を寄せた。

 油屋では同日から「筑後松崎のひなまつり」(31日まで)も始まった。市民寄贈のひな人形が飾られている。

=2019/03/24付 西日本新聞朝刊=

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