被災地・益城、相馬から給水袋支援 断水想定の飯塚市へ、恩返し [福岡県]

熊本県益城町から飯塚市に届けられた非常用の給水袋
熊本県益城町から飯塚市に届けられた非常用の給水袋
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 水管橋の破損事故で9500世帯の断水が想定されていた飯塚市に、熊本地震で被災した熊本県益城町と、東日本大震災で被害を受けた福島県相馬市から非常用給水袋などが届けられた。飯塚市は両市町に、支援のための職員を派遣。被災地からの「恩返し」に、飯塚市の担当者は「断水回避への対応に追われる中で、迅速な支援を申し出ていただいた。感謝している」と話した。

 飯塚市では17日の大雨による増水で、穂波川にかかる水管橋にクレーン車が倒れ、送水管が寸断された。市は18日夕から対象地域で断水する可能性があるとして、給水車の手配などに追われた。

 益城町は、飯塚市の“危機”をテレビのニュースなどで知った。昨年4月の熊本地震後、同町には水が5リットル近く入る給水袋が全国から届いており、2400袋を町職員が車で飯塚に運んだ。結果的に断水は避けられたが、給水袋の一部は住民が使用した。

 飯塚市は今月、地震被災者の台帳整理などで同町に職員1人を1年の任期で派遣したばかり。益城町の荒木栄一水道課長は「給水を含め、地震時には全国からお世話になった。地震以降、こちらが“支援する側”になるのは初めてだった」と話した。

 一方、東日本大震災後の2012~16年に飯塚市が毎年、継続して職員を派遣していた相馬市からは、300本を超える飲料水2リットル入りのペットボトルが届いた。市によると、支援物資は庁舎などで当面保管するという。

 飯塚市企業管理課の福田憲一課長補佐は「復興の最中に、ほかを思いやる気遣いに頭が下がった。今回の件で、水を確保する大変さが身に染みて分かった。他の自治体で水が不足した際、素早く支援ができるよう態勢を整えたい」と語った。

=2017/04/21付 西日本新聞朝刊=

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