途上国に贈る車いす募る 半身不随のプロドライバー青木さん 「多くの人に夢届けたい」 [福岡県]

途上国に車いすを届ける活動を続ける青木拓磨さん(左)
途上国に車いすを届ける活動を続ける青木拓磨さん(左)
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 下半身不随のプロレーシングドライバー青木拓磨さん(43)=東京=が17、18日、飯塚国際車いすテニス大会の会場を訪れ、「使われていない車いすを提供してほしい」と来場者らに呼び掛けた。青木さんは自動車のレーシングチーム「DILANGO RACING JAPAN」(熊本)に所属。途上国に車いすを届ける活動を続けている。

 青木さんは二輪レーサーだった1998年、走行テスト中の事故で脊髄を損傷。二輪は諦めたが、レースへの思いを断ち切れず四輪に転向。手動でアクセルやブレーキを操る車で、ダカールラリーなどの国際レースで健常者と戦う。

 各国を転戦すると、途上国の身体障害者が車いすではなく、台車に乗せられて運ばれる姿などを目の当たりにした。「支えになりたい」と2016年2月に活動を開始。同5月、日本の福祉施設などから譲り受けた車いす約70台をスリランカに届けた。今年も8月にタイ、10月にインドネシアに送る。

 熊本地震で被災した西原村に、東南アジア産の樹木「モリンガ」を植樹する活動も始めた。青木さんは「車いすテニスプレーヤーのように、歩けなくても輝ける場はある。多くの人たちに夢を届けたい」と力を込めた。

=2017/05/19付 西日本新聞朝刊=

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