旧石炭鉄路が縁 姉妹協定 平成筑豊鉄道と台湾の平渓線 5月締結へ 相互に観光客誘致 [福岡県]

赤村トロッコ列車(左)と並走する平成筑豊鉄道の列車
赤村トロッコ列車(左)と並走する平成筑豊鉄道の列車
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台湾鉄路平渓線を走る列車(台湾鉄路管理局提供)
台湾鉄路平渓線を走る列車(台湾鉄路管理局提供)
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 第三セクターの平成筑豊鉄道(福智町)は台湾鉄路管理局が管理する観光路線「平渓(へいけい)線」と姉妹鉄道の協定を結ぶ。石炭運搬の歴史を有するという共通点を生かし、相互の観光客誘致と活性化を図る。協定締結は田川市の一大行事「風治八幡宮川渡り神幸祭」が開催される5月下旬を予定している。

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 平成筑豊鉄道によると、平渓線は台湾北部の新北市を走るローカル線で、日本統治時代の1921年、台湾屈指の炭田とされた菁桐(せいとう)坑開発のため敷設された専用鉄道が前身。12・9キロに全7駅しかない路線だが、区間の中ほどの十分(じゅうふん)駅には16年10月に田川市石炭・歴史博物館と友好館の締結を結んだ新平渓煤礦(ばいこう)博物園もあり、昨年11月、姉妹鉄道の協定締結に基本合意した。

 今後は互いの路線に観光客を呼び込むため、1日乗車券を使えるサービスや交流ツアーの企画、プロモーションビデオの紹介、パンフレットの配布などを検討する。

 十分駅は、袋状の紙製気球に願い事を書いて空に揚げる風習「天燈上げ」でも知られる。台湾有数の観光地として内外から多くの観光客が訪れ、年間乗降客数は約213万人を超える。平渓線は江ノ島電鉄(神奈川県)、由利高原鉄道鳥海山ろく線(秋田県)ともそれぞれ姉妹鉄道協定を締結しているが、九州の路線との締結は平成筑豊鉄道が初めてという。

 同鉄道の二場公人副会長(田川市長)は「現地ではかつての石炭の鉄道が観光鉄道として生かされており、活性化のヒントと手応えを感じた」と述べ、河合賢一社長は「協定を生かして福岡市を訪れている台湾の観光客を呼び込む一方、台湾へのアウトバウンドにも貢献したい」と話した。

=2018/01/19付 西日本新聞朝刊=

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