飯塚魚市場撤退方針 鮮魚店「納得できぬ」 運営会社説明会反対意見相次ぐ [福岡県]

飯塚市から撤退する意向が明らかになった県魚市場による説明会
飯塚市から撤退する意向が明らかになった県魚市場による説明会
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 ほぼ半世紀にわたり飯塚市民の台所的存在だった飯塚魚市場が来年3月をめどに、運営をやめると伝えられた27日夜、鮮魚店や飲食店の経営者からは「先送りできないか」「結論ありきで納得できない」と意見が相次いだ。

 同日午後7時半に始まった運営会社の県魚市場の説明会には、約40人が集まった。昨秋、同市場側が、鮮魚店や飲食店の経営者でつくる飯塚水産物商業協同組合側に方針を説明。同組合が「きちんと組合員に話してほしい」と、同市場側に説明するよう求めていた。

 同市場側が飯塚からの撤退、筑豊魚市場(福智町)の利用を促す説明があった後、組合員から「地域の鮮魚店を頼りにしていた消費者が困る」「併設する市場で、魚と野菜を扱う業者もおり、福智町に行くとどちらかの業務ができなくなる」などの声が上がった。

 人口減に加え、食生活の変化から鮮魚店を取り巻く環境は厳しさを増す。そんな中でも、新鮮な魚を提供しようと、毎朝仕入れに通い続ける飯塚市の70代の鮮魚店関係者は「長年続いてきた飯塚の魚文化がなくなる」と危機感を募らせた。

 説明会で、県魚市場は「退場方針は会社の決定で、変更できない」と理解を求めたが、業者によっては筑豊魚市場まで車で片道30分~1時間、移動時間が増える。組合幹部は「約110人の組合員のうち、3分の1ぐらい廃業を考える人が出てくるかもしれない」と話した。

=2018/01/28付 西日本新聞朝刊=

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