嘉麻市新庁舎の入札不調 公表上限額超える 「想定外」、条件見直しへ 4月着工遅れる見通し [福岡県]

嘉麻市が新庁舎を建設する予定地
嘉麻市が新庁舎を建設する予定地
写真を見る

 嘉麻市が2020年4月の供用開始を目指す新庁舎計画を巡り、1月下旬に実施した建設工事の条件付き一般競争入札が「入札不調」となり、落札業者が決まらなかったことが1日、分かった。入札に参加した業者が、事前公表された工事の上限価格を上回る金額を入れたためで、市管財課は「想定外で驚いている」と困惑。市は価格や条件などの見直しを検討しており、4月予定の着工は遅れる見通しだ。

 新庁舎は、嘉麻市岩崎の稲築庁舎前の土地に、5階建て(延べ床面積8700平方メートル)を計画。市は昨年12月11日、庁舎や電気設備、給排水などを一括発注する「市新庁舎建設工事」の入札を公告した。その際、予定価格を税込みで37億2千万円と公表。県内に本店や支店がある建築工事業などの条件を満たした市外のゼネコン3社が入札を申し込んだ。

 入札は金額を書いた書留を郵送する方式で行われ、到着期限の1月24日までに1社が辞退。残る2社から届いた入札書は同29日に開札されたが、「39億6千万円」と「39億8千万円」だった。市管財課によると、工事の上限価格は外部委託した設計業者が見積もりし、市側が決定した。入札に参加した業者のうちの1社は「積算した結果です」と説明したという。

 市は当初、今月上旬に落札業者と仮契約を結ぶ予定だった。同課は「あらためて業者に聞き取りする。どのような形で再度入札するか協議が必要になる」とする。公告から開札までは最短でも2カ月近くかかるとみられる。

 入札不調には施工業者の不足などさまざまな理由があるが、九州では熊本地震以降、資材費高騰などの影響が出ている。長崎県島原市では昨年10月から新庁舎の建設工事入札で不調が2回続き、今も落札者が決まらず、福岡市でも公共施設の入札が不調となった例がある。

=2018/02/02付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]