「ごみ収集訪問」が好評 田川市職員が高齢者、障害者宅へ 安否確認の声掛けも [福岡県]

利用者の家庭を訪問してごみを収集する市職員
利用者の家庭を訪問してごみを収集する市職員
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 家庭ごみの搬出が困難なお年寄りや障害者の負担軽減と安否確認を兼ねて、田川市は1月から、職員が各世帯を訪問してごみ収集に当たる「ふれあい収集事業」に乗り出した。県内では8自治体目、筑豊地区では初の事業試行から1カ月。利用者からは「集積場所に運ぶ負担が減った」「職員さんの安否確認は心強い」と好評だ。

 ふれあい収集事業は、利用者の自宅を週1回、同市環境対策課職員2人がごみ収集車で訪問し、玄関前や宅地前に出された家庭ごみ(可燃、不燃、かん・びん)を回収する。収集日は市がサービス対象者と見込む約5千世帯(75歳以上の独居と夫婦、身体障害者手帳1・2級)を月~金曜日に均等に振り分けて設定している。

 ごみが出ていない場合は声掛けを行い、応答がない場合は親族など緊急連絡先に通知し、安否確認を行う。収集車には自動体外式除細動器(AED)を備え、収集する職員は全員AED救命講習を修了している。

 利用者は、ごみを集積場所に搬出するのが難しく、親族や近隣住民の協力が得られない(1)75歳以上の独居世帯(2)身体障害者手帳1、2級(2級は肢体不自由か視覚障害に限る)の認定を受けた独居世帯(3)市長が必要と認めた世帯-のいずれかに該当する人。

 市は1月4日から、申請のあった32世帯を対象にごみ収集をスタート。同月中に延べ約130世帯を訪問した。現在まで運用上の問題点はないという。同課によると、対象者となる約5千世帯のうち、要件に該当する利用者は約350人と見込んでいる。

 積雪が残る7日は、同課職員2人が市内の8世帯を訪問。利用者宅の前に置かれた可燃ごみを収集車に積み、チャイムを押して声掛けを行った。これまで週に2回、100メートルほど離れたごみ集積場所に運んでいた佐藤和子さん(90)=同市新町=は「脊柱管狭窄(きょうさく)症で重い物を持つのがつらかった。とても助かります」。リウマチに悩む見藤千鶴子さん(79)=同市日の出町=は「外出もままならないので本当にありがたい。声掛けをしてもらえるのも安心です」と喜ぶ。

 同課の二場孝博課長は「試行から1カ月がたったが、多くの利用者から喜ばれている。今後、運用上の課題などを改善して2019年度の本格実施につなげたい」と話している。

 申請は所定の用紙で随時受け付けている(代筆や代理者の提出、郵送も可)。

=2018/02/08付 西日本新聞朝刊=

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