双葉山の書、飯塚小に 41年土俵開きで来校、揮ごう 郷土史家・竹下さん発見、修復し寄贈 [福岡県]

修復した双葉山の書を、飯塚小の石井幸子校長(右)に手渡す竹下茂木さん(左)
修復した双葉山の書を、飯塚小の石井幸子校長(右)に手渡す竹下茂木さん(左)
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飯塚小の土俵開きの際、写真に納まる双葉山(中央)
飯塚小の土俵開きの際、写真に納まる双葉山(中央)
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 昭和の大横綱、双葉山の直筆の書が、飯塚市の飯塚小で見つかった。「剛健」と書かれており、1941年11月、同小(当時・飯塚国民学校)の土俵開きで来校時、書いたものとみられる。破損が激しかったため、見つけた同市の郷土史家で同小OBの竹下茂木さん(73)が卒業生らに寄付を求め、修復した。14日、同小で贈呈式があり、石井幸子校長は「学校の貴重な宝物を、授業で大切に使わせてもらいます」と話した。

 相撲博物館(東京)は「博物館にも剛健と書かれた書があり、双葉山が好んでいた言葉と考えられる。地域の歴史を語る上でも貴重な資料」としている。

 竹下さんによると、昨年11月下旬、武蔵川部屋が同小に交流に来ることを知り、「父や兄から飯塚小に双葉山が来たと聞いていたので、写真などがあれば見せたい」と、資料室を探した。書と当時の猪野鹿次市長らとともに校舎玄関前で撮影された写真を発見。竹下さんは「当時は、地方巡業が行われていなかったが、飯塚は炭鉱全盛期だったので、地元が中心となり双葉山を招いたのではないか」と推測する。

 一部が破れ、色あせており、市内で表具を手掛ける大上泰治さん(73)に修復を頼んだが、大上さんは「貴重な資料なので、国宝などを扱う専門業者に任せよう」と、1月上旬、京都の業者に依頼した。

 約1カ月後、修復が完成。縦32センチ、横112センチ。竹下さんは、双葉山を紹介するため、身長、体重、前人未到の69連勝を達成した経歴などを説明パネルにまとめた。書の修復費やパネル作成費などは、PTAと卒業生の有志が賄った。

 この日、書、拡大した写真、パネルを寄贈した竹下さんは「子どもには双葉山という大横綱がいて、飯塚に来た歴史を知ってほしい。学校に誇りを持ってもらえればうれしい」。今後、学校では総合的な学習などで活用するほか、PTAや住民にも見てもらえるように展示法を考えるという。

=2018/02/15付 西日本新聞朝刊=

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