筑豊の「銘(迷)スポット」訪ね歩く 犬に見える木や安産観音 地区観光協議会が「15選」冊子 [福岡県]

筑豊15市町村の銘スポットを紹介している「ちくスポ」
筑豊15市町村の銘スポットを紹介している「ちくスポ」
写真を見る
だんだんと見えてくる「犬に見える木」(鞍手町)
だんだんと見えてくる「犬に見える木」(鞍手町)
写真を見る
左手を枕にしている小竹地蔵尊の「涅槃像」(小竹町)
左手を枕にしている小竹地蔵尊の「涅槃像」(小竹町)
写真を見る
安産祈願の御利益がある「圓通寺」本尊の聖観音(嘉麻市)
安産祈願の御利益がある「圓通寺」本尊の聖観音(嘉麻市)
写真を見る

 筑豊の15市町村のおすすめスポットをまとめた冊子「ちくスポ」が話題となっている。各自治体でつくる筑豊地区観光協議会が作製した。「いまだ知られざる筑豊の銘(迷)スポット15選!」をサブタイトルに、定番の観光案内にはない珍しい場所を紹介している。気になる場所を訪ね歩いてみた。

 冊子は、(1)珍なスポット編(2)パワースポット編(3)未来へ残したい遺産-の三つに分けて紹介している。

 まず出掛けたのは、鞍手町長谷の「犬に見える木」。国指定重要文化財「木造十一面観音立像」で知られる長谷観音から西へ進み、ため池周辺を見回すと大きく茂った木が現れた。

 左には横を向いている犬、右には大きなクマ(犬にも見える)、真ん中には首をかしげた犬が見えるという。町職員は「呪文のように『犬に見える~』と繰り返していると見えますよ。人によって見え方は違います」と話す。なるほど。だんだんと見えてきた。葉の量によって季節ごとに微妙に形を変えるので年間を通じて楽しめる。

 次に向かったのは小竹町勝野の小竹地蔵尊。小竹上町交差点近くの旧長崎街道沿いにひっそりとある。約100体並ぶ石仏群を見てまわると、長さ40センチ、高さ7センチほどの「涅槃(ねはん)像」が横たわっていた。巨大な涅槃像で知られる篠栗町の南蔵院の100分の1ぐらいだ。

 涅槃像の多くは右手を枕にしているが、小竹町の涅槃像は左手で珍しいそうだ。江戸時代に川を下って流れ着いたという「小竹六地蔵」もあり、いろんな地蔵を見ることができる。

 最後は嘉麻市中益の圓通寺。坂を上り、長い階段を上がるとマイナスイオンの澄んだ空気に包まれた。400年の歴史ある寺の本尊の聖観音は、安永年間に疫病がはやった際、福岡市から小田観音を分祀(ぶんし)したという。その後、1913年の火災で焼け、94年に分身として新しい観音を祭っている。

 安産の観音とされ、観音のおなかはよく見るとふっくらとしている。焼けた観音には火災で負ったやけどを覆うように衣を着せ、7年に1度衣を交換。その衣の一片を安産祈願のお守りにしているという。近くには滝もあり、パワースポットを満喫できる。

 「ちくスポ」は2016年度に計1万部作製し、各自治体に配布。B5サイズで10ページ。同年度に筑豊地区観光協議会の事務局をしていた嘉麻市産業振興課の小谷達也係長は「新たな視点で筑豊の魅力を発信した。多くの人に興味を持ってもらいたい」と話した。

=2018/02/26付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

ボートレース3連単直前予想

西日本新聞のイチオシ [PR]