田川の郷土史料を電子化 市立図書館公開 ネットで閲覧 [福岡県]

大型モニターを使って電子化した古地図を解説する田川郷土研究会の中野直毅会長
大型モニターを使って電子化した古地図を解説する田川郷土研究会の中野直毅会長
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「筑豊・田川デジタルアーカイブ」で公開されている、伊能忠敬の測量経路を分かりやすく復元した地図
「筑豊・田川デジタルアーカイブ」で公開されている、伊能忠敬の測量経路を分かりやすく復元した地図
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 田川市立図書館が所蔵する郷土史料などを電子化した「筑豊・田川デジタルアーカイブ」の公開が29日、始まった。図書館のホームページから専用サイトにアクセスして閲覧できる。インターネットで、田川の歴史や逸話、地図や写真などを鮮明な画質で見ることができる。森桂洋館長は「学習に役立てもらい、郷土の歴史に関心を高めてもらえれば」と話している。

 アーカイブは図書館振興財団(東京)から175万円の助成を受け、田川郷土研究会や市石炭・歴史博物館などが協力。電子化したのは、工部省が1886年に作った「鉱山借区図(しゃっくず)」や幕末に長州と小倉藩が戦った様子を描いた「小倉戦争絵巻」など図や絵巻計17点と、石炭史をまとめた「筑豊石炭鉱業要覧」、小倉藩の重役から藩士に宛てた通達「席達」。明治から昭和にかけての田川地域に関する写真や絵画も100点以上ある。

 伊能忠敬の手記を参考に田川での測量経路を地図上に復元したり、過去と現代の群境を見せるため、「鉱山借区図」と現代の地図を重ね合わせたりしたものもある。アーカイブの編集を担当した田川郷土研究会の中野直毅会長は「郷土史料は難解なこともあり、図書館でもなかなか手に取ってもらえない。今回のアーカイブをきっかけに、若い世代の郷土史への理解が深まればうれしい」と語る。

 図書館は今後も郷土史料などを電子化し、アーカイブに追加する考え。来年度は同振興財団から約560万円の助成を受け、「筑豊石炭砿業史年表」をデジタル化する予定という。

 図書館のホームページのアドレスは(http://tagawa-biblio.jp/)

=2018/03/30付 西日本新聞朝刊=

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