飯塚病院にベトナム人看護師誕生 EPA受け入れ外国人、初の国家試験合格 [福岡県]

看護師国家試験に合格し、飯塚病院の病棟で働くハーさん
看護師国家試験に合格し、飯塚病院の病棟で働くハーさん
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 飯塚市の飯塚病院で働くベトナム人のチャン・ティ・トゥー・ハーさん(29)が、看護師国家試験に合格した。経済連携協定(EPA)に基づき看護師候補生として、2016年8月に飯塚病院へ。EPAに基づき同病院に勤務した外国人で、国家試験に合格したのはハーさんが初めて。ハーさんは「とてもうれしい。先輩の看護師の仕事を学び、患者さんの役に立てるように頑張りたい」と意気込みを語った。

 ハーさんはベトナム中南部のラムドン省出身。ホーチミン医科薬科大卒業後、看護師として、同大病院の集中治療室(ICU)で4年間働いた。EPAにより、日本が看護人材を受け入れていることを知り、「日本の技術を学びたい」と、1年間、日本語の勉強をして、来日した。

 受け入れ先の飯塚病院では、看護師候補生として働き、日本語学校にも通った。「漢字や文法が難しい」と、昨年の試験は合格できなかったが、院内で積極的に看護師らに話し掛けることで日本語を勉強した。病棟で国家試験を見越した研修や、看護師OGから指導を受け、今年2月の試験に合格した。

 現在、脳神経外科と神経内科疾患の患者が主に入院する東6階病棟に勤務。明るく真面目に働く。4月には小児科外来を訪れたベトナム人親子の通訳も担当し、医療現場での「言葉の壁」をなくすのにも貢献、看護師や医師からの信頼を得ている。看護管理師長の樋口圭子さん(57)は「ベトナムのICUで働いていた経験も生かされている。勉強熱心で、頑張っている姿が日本人スタッフの刺激にもなっている」と話す。

 ハーさんは日々、日本人看護師から技術や患者との接し方を学んでおり、「とにかく一生懸命に勉強したい。日本の医療現場でもっと学んでいきたい」と力を込めた。

=2018/05/23付 西日本新聞朝刊=

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