添田町観光ガイドボランティア発足20年 活動拡大し有料化 「観光ガイドの会」に改称 [福岡県]

「添田町観光ガイドの会」の新規メンバーに、山伏の宿坊跡で県指定有形民俗文化財の「財蔵坊」について説明する植田周平会長(左)
「添田町観光ガイドの会」の新規メンバーに、山伏の宿坊跡で県指定有形民俗文化財の「財蔵坊」について説明する植田周平会長(左)
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 今年で発足20年目を迎えた「添田町観光ガイドボランティア」が、4月から「添田町観光ガイドの会」(植田周平会長)として再スタートした。新規会員9人を加えた15人態勢で、英彦山のほか町内全域の観光資源の案内業務へと活動の幅を広げ、有料化する。

 同ボランティアは1998年に設立。ガイド養成講座を経て入会した20人は、町から年間15万円の助成金を得て、英彦山など町内の観光スポットでの観光案内業務を行い、豊かな自然や歴史を伝える一方、登山道の整備や英彦山神宮周辺の植栽活動にも取り組んできた。

 ただ、高齢化などに伴い会員数が減少。2008年以降は6人での運営が続いていたため、町は16年9月、1年間で観光資源の講義や実地研修など11回の講座からなるガイド養成講座を開講した。

 新規会員は、町内外に住む54~69歳の男性5人、女性4人。高校卒業後、地元の添田町を離れていた岩崎律子さん(59)=川崎町池尻=は「久しぶりに訪れた英彦山の新緑や紅葉の美しさに故郷の良さを再発見した。『多くの人に町の魅力を伝えたい』と入会したが、勉強するたびに英彦山の奥深さを知り、楽しい」と話す。

 一方、ガイド1人当たりの同行料金は、英彦山の各登山ルート(終日、定員10人)が5千円、英彦山歴史散策・史跡巡り(2時間半程度、定員20人)1500円など。今後は、国指定重要文化財の商家「中島家住宅」や豊臣秀吉の九州征伐で落城した岩石城を巡るコース、山伏・甲冑(かっちゅう)着付け体験なども順次実施する。町はガイド料金の有料化により、サービスとハード面の充実を図り、産官民一体での「稼げる観光地」づくりを目指している。

 町によると、町内への年間観光客数は、12年の105万4千人から16年は89万6千人と減少傾向という。植田会長は「昨年2月に英彦山が国指定史跡になり、全国的な関心も高まっていく。会員全員で英彦山をはじめ、町内の歴史や自然、点在する史跡や文化財、天然記念物などを勉強し、観光客のさまざまなニーズに応えられるルート作りも進めたい」と語った。

=2018/06/09付 西日本新聞朝刊=

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