スポーツ庁の鈴木長官が田川市と嘉麻市を視察 障害者取り巻く環境を把握 [福岡県]

嘉穂特別支援学校で風船バレーを楽しむ参加者たち
嘉穂特別支援学校で風船バレーを楽しむ参加者たち
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全日本車いすフェンシング選手権大会に出場する加納慎太郎選手を激励する鈴木長官(左)
全日本車いすフェンシング選手権大会に出場する加納慎太郎選手を激励する鈴木長官(左)
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 スポーツ庁の鈴木大地長官が8日、田川市と嘉麻市で障害者スポーツの取り組みを視察した。バリアフリーのまちづくりや健常者と障害者の共生社会の実現に向けた自治体の実践例を知るのが狙い。

 田川市伊田の市総合体育館では、車いすのまま入れる多目的トイレやシャワールームなどを見学した。同市では2020年東京五輪・パラリンピックに向け、車いすフェンシングのドイツ選手団が事前キャンプを予定。市は、体育館の観覧席に行くためのエレベーターを新設したり、車いす専用の駐車スペースを増やしたりする計画を説明した。

 同体育館では9日から、全日本車いすフェンシング選手権大会が開かれる。鈴木氏は、加納慎太郎選手=福岡市出身=や阿部知里選手らを「最高のパフォーマンスができるよう頑張ってください」と激励した。

 その後、嘉麻市鴨生の県立嘉穂特別支援学校を訪問。月1回、放課後に体育館を開放し、児童や障害者らの交流の場となっている「放課後スポーツ教室」で、約20人と風船バレーなどのスポーツで触れ合った。

 同校は17年度、スポーツ庁から、学校を障害者スポーツの場として活用する「スポーツ活動実践事業実施校」の指定を受けた。地元のスポーツ団体が昨年から放課後スポーツ教室を運営し、飯塚市や桂川町の障害者も受け入れている。

 鈴木氏は「草の根で障害者スポーツの輪を広げる好事例だ」と評価。「体を動かす喜びは誰もが持っている。障害者がスポーツを楽しめる機会をさらに作っていくとともに、指導者のサポートにも力を入れたい」と話した。

 鈴木氏は筑豊での視察に先立ち、大野城市で講演。県内の市町村職員を前に、スポーツを活用した地域活性化などについて話した。

=2018/06/09付 西日本新聞朝刊=

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