「オオカミ形装置」で害獣撃退 音や光で威嚇 福岡・添田町、九州初導入 半年かけ検証へ [福岡県]

「モンスターウルフ」を設置する太田精器の太田裕治代表取締役
「モンスターウルフ」を設置する太田精器の太田裕治代表取締役
写真を見る

 シカやイノシシによる農林産物被害が深刻な添田町は12日、音や光を発して害獣を威嚇するオオカミ形の撃退装置「モンスターウルフ」1台を同町津野の水田脇に試験的に設置した。本年度予算に関連経費10万円を計上した事業で、九州では初導入。町は半年間にわたり効果を検証し、報告書にまとめる予定だ。

 モンスターウルフは、北海道奈井江町のLED機器開発会社「太田精器」(太田裕治代表取締役)が開発。高さ50センチ、体長65センチで、赤外線センサーで動物を感知すると起動する。口の部分のスピーカーからオオカミの鳴き声や人間の声など57種類の音を出し、目は発光ダイオード(LED)ライトで赤く点滅、首を左右に振って威嚇する。

 この日は、太田代表取締役や町職員が、英彦山の北約5キロの山あいにある水田脇にモンスターウルフを設置した。町は近くに設置したカメラの動画、写真からシカやイノシシの出没を確認し、装置の効果を検証するという。

 水田を所有する木戸則夫さん(70)によると、約5年前から毎年、稲や稲穂を食い荒らすシカ、イノシシの被害で米約600キロ分が被害に遭っている。木戸さんは「装置の音は激しくて迫力がある。シカやイノシシも出てこないのでは」と効果に期待している。

=2018/06/13付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]