飯塚庄内田川バイパス4車線化から半年 渋滞は緩和、事故は微増 スピード出しやすい状況 [福岡県]

 飯塚市と田川市を結ぶ大動脈、国道201号飯塚庄内田川バイパスで、筑豊烏尾(からすお)トンネル(約1・5キロ)を含む約3・5キロの4車線化工事が昨年12月22日に終了し、完全4車線化してから半年を迎える。交通の流れがスムーズになり、利用者は快適さを実感する一方、人身事故件数は5月末時点で前年同時期に比べて微増。田川署は「ルールを守って運転して」と呼びかけている。

 同バイパスは、飯塚市弁分と田川市弓削田間の9・7キロ。西側の八木山バイパスと東側の田川バイパスをつないでいる。2009年3月に暫定2車線で開通して以来、4車線化の工事を進めていた。

 国土交通省北九州国道事務所は、昨年10月と今年3月の平日、交通量や、赤信号で2回止まった車の列の長さ(渋滞長)を計測。完全4車線化前後での交通状況の変化を調査した。

 午前7時から同10時まで、トンネル東側交差点での交通量は、今年3月の方が923台多い7109台だった。一方、渋滞長は、昨年10月に最長250メートルだったのが、今年3月には発生しなかったという。同事務所は「車の流れが改善された」と強調する。

 しかし、完全4車線化で期待された事故件数の減少は、5月末時点で達成されていない。県警によると、1~5月のバイパス上での人身事故は38件で、前年同期比3件増。事故形態では、停車中の車への追突が26件と最も多かった。13日夜には、飯塚市庄内地区の交差点で計5台が絡む玉突き事故が発生。第2車線のトラックが、信号停車中の車に衝突し、6人が軽傷、1人が小指の骨を折る重傷を負った。

 田川市内の医療機関に勤務する飯塚市の伯川祐介さん(30)は、毎日午前7時半前にバイパスを通って出勤する。「完全4車線化後、到着時刻が数分早くなった。渋滞もなくなり快適」と実感する一方で「スピードを出す車が増えて少し怖い」とも話した。

 2016年4月以降、死亡事故は起きていないが、署は「完全4車線化で速度を出しやすくなった。スピードを出した状態で起きる事故は被害が大きくなる」と懸念。「車間距離を保ち、法定速度を守ってほしい」と注意喚起している。

=2018/06/20付 西日本新聞朝刊=

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