若者の“活字離れ”の中…「選書ツアー」好評 学生自らが図書館に置いてほしい本選ぶ 近畿大 [福岡県]

福岡市・天神のジュンク堂書店福岡店で本を選ぶ近畿大産業理工学部の学生たち
福岡市・天神のジュンク堂書店福岡店で本を選ぶ近畿大産業理工学部の学生たち
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 飯塚市の近畿大産業理工学部の学生や教員らが書店に出向き、同大図書館で貸し出す本を自分たちで選んで購入する図書館主催の「選書ツアー」を続けている。若者の「活字離れ」が指摘される中、利用者目線で、本への親しみを持たせようとの狙いもある。2008年から年1回で行ってきたが、今年は参加希望者が多かったため2回目の開催も予定している。

 今月2日午前、福岡市・天神のジュンク堂書店福岡店に学生・大学院生13人、教員4人、図書館職員2人の計19人が選書ツアーで訪れていた。学生たちはいずれも公募に応じた参加者で、条件は「1人2万円内で漫画以外何でも」。本や雑誌など書籍全般から図書館に置いてほしいと思うものを2時間で約280冊を選んだ。

 産業理工学部らしく画像処理など理工系の参考書や専門書が多く、最近出版された小説や料理本、TOEIC用のテキストなどもあった。

 同学部の図書館は蔵書約17万冊。通常は図書館員が学生や教員のリクエストを参考にしながら月1回平均50冊のペースで本を購入している。これとは別に「参加者が実際に書店に行き、その場で本を直接手に取って選んでほしい」と図書館利用の促進も兼ねて選書ツアーを始めた。

 今回初めてツアーに参加し、美術関連の専門書など10冊近くを選んだ建築・デザイン学科2年の久我飛翔(つばさ)さん(19)は「専門書は高いものだと1冊5千円以上して学生には痛い出費。選ぶ本は、あらかじめ決めて行ったけれど、実際に探すうちに他にもほしい本があって結構悩んだ」と話した。

 ツアーに同行した同学部学術情報課の花村仁美さんは「学生はもっと“くだけた”本を選ぶかと思っていたが、参考書などまじめなものが多かった」という。好評を受け、秋にももう一度ツアーを開催する予定だ。

=2018/06/24付 西日本新聞朝刊=

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