「町政早く正常化を」 鞍手町議会が町長辞職に同意 傍聴の町民、厳しい表情 [福岡県]

採決では議員が挙手し、全会一致で町長の辞職に同意した
採決では議員が挙手し、全会一致で町長の辞職に同意した
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 官製談合防止法違反容疑などで逮捕された鞍手町長の徳島真次容疑者(58)が31日付で辞職した。昨年夏に明らかになった「くらて病院」の人事介入などを契機に、徳島容疑者と町議会が対立。町政は混迷の度合いを深めており、町民からは正常化を求める声が聞かれた。

 「町政の混迷を極め、議会の力及ばず、重ねておわび申し上げる」。31日の町議会臨時会は、星正彦議長がおわび文を読み上げ、町長の辞職に同意し、10分ほどで終了した。

 傍聴席には報道陣や町民ら計約20人。同町中山の女性(53)は「とにかく今は一刻も早く町政の正常化をお願いしたい」と厳しい表情。別の女性(72)は「くらて病院の問題が明らかになり、これまで町政に関心を持ってこなかったことを反省した。次の町長は徳島氏がやってきたことを検証し、職員の意見に耳を傾けて町政を進めてほしい」と話した。

 議員を経て町長2期目だった徳島容疑者は、全国からコスプレ愛好家が集うサブカルチャー拠点「くらて学園」の開設やブロックチェーンの新会社設立などに取り組んだ。同じ高校で議員同期でもあった竹内利一町議(59)は「新し物好きで、くらて学園など彼だからできたことはあった」とした上で、「議会に関係なく、自分がいいと思ったことをとにかく進めるタイプだった」と振り返った。

 9月4日告示、同9日投開票の町長選を巡っては、複数の町議が立候補に向けて準備を進めている。

=2018/08/01付 西日本新聞朝刊=

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