山林守れ住民が結集 豪雨被災の添田町6団体が協議体 15、16日に子ども向け催し [福岡県]

イベントの準備に取り組む「ひこさん木もく協議体」のメンバー
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流木が積み重なったJR日田彦山線の鉄橋=昨年7月7日、添田町桝田(添田町役場提供)
流木が積み重なったJR日田彦山線の鉄橋=昨年7月7日、添田町桝田(添田町役場提供)
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 昨年7月の九州豪雨で大きな被害があった添田町で、山林の保全を考える住民グループ「ひこさん木もく協議体」(広田敏正代表)が15、16両日に同町英彦山で初のイベントを開く。

 協議体は、英彦山野営場管理運営委員会や英彦山地域デザインLLP、NPO法人アートもんなどこれまで町内の活性化などに取り組んできた6団体が今年4月に設立した。

 九州豪雨で添田町では土砂崩れや道路の冠水などの被害が発生。呼び掛け人の一人、同町落合の建築士加藤憲司さん(51)によると、昨年7月5日の豪雨当日は、自宅横を流れる深倉川の水位が15分間で1メートルも上昇。次々と流木が押し寄せてきた。「森林を守るために、みんなで力を合わせなければ」と思ったという。

 山の保全のため、何をすべきか。幼少期から考えてもらうため、イベントでは「子どもたちに木に親しんでもらう」をテーマにした。同町英彦山のひこさんホテル和(なごみ)横のひこさん花工房に、高さ3・6メートル、横3・6メートルの組み木を設置、ソフトボールを転がしてさまざまな仕掛けを楽しむ「ピタゴラ装置」や木製球体の中で遊ぶ「木のプール」、木のジャングルジムなど遊具のほか、チェーンソーカービングの国際大会で優勝経験がある林隆雄さんの彫刻制作の実演もある。

 会場には、豪雨被災の写真や山の保全を呼び掛けるパネル、樹齢1200年と推定される国指定天然記念物、英彦山の「鬼杉」の枝の展示もある。加藤さんは「山を守るためには、木を切り、使うことが大事。英彦山で楽しめる企画を考えていきたい」と話している。両日とも午前10時~午後4時。入場料は4歳~小学生が100円、中学生以上300円、3歳以下無料。

=2018/09/13付 西日本新聞朝刊=

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