「かわいい孫ができた」風船がつないだ縁 230キロ超え…小4と高齢夫婦が文通 [福岡県]

夫妻から送ってきたヒマワリの額(右)のお礼に添田の花火大会の切り絵を作った岩下美優さん
夫妻から送ってきたヒマワリの額(右)のお礼に添田の花火大会の切り絵を作った岩下美優さん
写真を見る

 添田町立真木小4年の岩下美優(みゅう)さん(10)が、昨年11月に同小の運動場から風船に付けて飛ばしたヒマワリの種が、広島県三次市の高齢夫妻の庭まで届いたことが縁で、交流を続けている。ヒマワリはこの夏、花を咲かせた。直線で約230キロの距離を超えて、お互いを思いやる優しさが行き交っている。

 岩下さんがヒマワリの種を飛ばしたのは、昨年11月10日。人権学習の一環で、当時の3年生10人が、5粒の種を付けた紙製の風船を5個ずつ空に放った。

 約10日後、三次市の夫妻から同小宛てに手紙が届いた。そこには、11日の昼すぎに外出先から帰ると、自宅庭に風船が降りていたこと、翌春に雪が溶けたら植えると記してあった。

 「拾ってくれてありがとう」。折り紙を添えて返事を送った岩下さんと夫妻の文通が始まり、これまでのやりとりから、夫妻が「子どもさんの姿、声を聞くことはまれな状況」で、山の中で2人だけで暮らしており、岩下さんを「遠い福岡の地にかわいい孫ができた」と思っていることが分かった。

 今年7月、3本のヒマワリが開花した。8月初旬に夫妻は「長男」「次男」「三男」と記した写真と、昨年種を運んできた風船を使ったヒマワリの絵の工作を額に入れて送ってきた。「暑いので気をつけましょうね」

 感激した岩下さんは、夏休みに添田町であった花火大会の様子を切り絵にした。広島のおじいちゃんとおばあちゃんへ、まだ会いに行けていないけれど、私の住んでいる添田町では、きれいな花火が見られます。「優しくしてくれてありがとう」と気持ちを込めて近く、夫妻に送る。

=2018/09/21付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]