戦前の直方写した107枚を一冊に 郷土研究会の鴻江さん、絵はがき集を自費出版 [福岡県]

石炭を積んだ貨車が並ぶ直方駅構内
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直方高等女学校校舎と庭球部の女学生
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鴻江敏雄さん
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 直方郷土研究会顧問の鴻江敏雄さん(84)=直方市感田=が約40年をかけて、同市の戦前の風景を収めた絵はがきを収集し、「直方のむかしの絵はがき」として自費出版した。18日に寄贈を受けた市は「今では失われた市内の風景、まちの変遷が分かる極めて貴重な史料」と感謝している。

 鴻江さんは1976年に北九州市から直方市へ転居。そのころ、太宰府天満宮(太宰府市)で開かれた骨董(こっとう)市で、大正期発行の雑誌「日華近情」を買い求めた際、1枚の絵はがきが挟まれているのを見つけた。昔の直方を写した絵はがきとの出合いだった。

 そこには「筑前直方名所」と題して、複線化工事が行われている明治40年代の「新町鉄橋」=現嘉麻川橋梁(きょうりょう)=の写真が収められていた。鴻江さんは「ビビッと来て、直方の昔の絵はがきを集めようと思い立った」と振り返る。

 骨董市や古書店、デパートで開催される古本市などを回り、明治期から戦前の昭和期までの絵はがきを収集。本には直方駅前の坑夫像を写した表紙を含めて107枚を収めた。駅員や学校の運動会、遠賀川にかかる木造の橋、商店街、筑豊鉱山学校の実習風景、炭鉱住宅など「直方のむかし」をうかがい知れる内容だ。

 鴻江さんは「多くの人に石炭の中継基地として栄えた直方の昔の姿を知ってほしい」と話す。B6判で300部を自費出版。市立図書館が閲覧または貸し出しの準備中。

=2018/09/21付 西日本新聞朝刊=

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