レイテ島の日本兵遺品215点 小竹町の資料館、鎮魂の展示 [福岡県]

鉄かぶとを手にする武富さん
鉄かぶとを手にする武富さん
写真を見る
レイテ島で収集された遺品
レイテ島で収集された遺品
写真を見る

 「兵士の遺品で反戦を訴えたい」との思いを設立の原点とする小竹町御徳の「兵士・庶民の戦争資料館」で、太平洋戦争の激戦地だったフィリピンのレイテ島で戦死した日本兵の遺品を展示した「レイテ島遺品展」が開かれている。30日まで。水曜、木曜は休館で、同館は「来館の際は事前に連絡を」と求めている。

 1944年10月20日、フィリピン奪回を図る米軍が上陸作戦を決行して始まったレイテ戦では、8万人以上の日本兵が戦死したとされる。同館は戦没者へ鎮魂と追悼の思いを込め、毎年この時期に遺品展を開催。今年で14回目となった。

 今回はレイテ戦で兄を失い、約40年にわたって同島で戦没者の遺品収集や現地の子どもたちの支援活動にも取り組んだ青木和子さん=福岡市、昨年12月死去、享年(90)=が亡くなる直前に知人らに宛てた手紙や自叙伝「戦火・レイテ島の空は今日も青かった~悲しみを超えた心の交流」を展示。手紙は結びで「戦争は本当に悲惨なものです。二度と繰り返してはいけません」とつづられている。

 展示品は215点。穴の空いた鉄かぶとのほか、お守り、はさみ、たばこ入れやめがねなど戦地での生活の様子がうかがえる日用品が並ぶ。レイテ島で戦った元米兵が持ち帰って保管し、親族を通じて寄贈された旧海軍の手ぬぐいや旧日本軍の規則が記された手帳、アルミ製の名札なども。

 副館長の武富慈海さん(69)は「レイテ戦は戦死率97%とされる悲惨な戦いだった。遺品を通じ、当時の兵士に思いをはせながら、特に若い人たちに戦争について考えてほしい」と話す。開館は午後1時半から同5時まで。入場無料。同館=09496(2)8565。

=2018/10/11付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]