未成線を地域おこしに活用 赤村で27日から全国サミット トロッコ油須原線15周年で企画 [福岡県]

赤村で運行されているトロッコ列車
赤村で運行されているトロッコ列車
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未成線「油須原線」の跡を利用したトロッコ列車の線路
未成線「油須原線」の跡を利用したトロッコ列車の線路
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 かつて住民の交通や物資の運搬手段として計画、施工されたものの完成に至らなかった鉄道の「未成線」を活用し、地域おこし策を探る「幻の鉄道が今よみがえる 第2回全国未成線サミットin赤村」が、27、28の両日、赤村で開かれる。同村と実行委員会の主催。2003年10月に運転を開始した観光列車「赤村トロッコ油須原線」の15周年を兼ねた企画。

 赤村では、筑豊炭田の石炭搬出力の増強を目的に、漆生(現嘉麻市)から上山田(同)、豊前川崎(川崎町)を経由して油須原(赤村)に至る旧国鉄油須原線の建設が計画され、1957年に着工された。しかし、エネルギー革命と国鉄の財政難により遅延。66年に漆生-豊前川崎間が上山田線として開業。豊前川崎-油須原間(9・2キロ)も75年までにはレールの敷設がほぼ完了していたが、筑豊から炭鉱がなくなったことにより、未開業のまま路線は放棄された。

 こうした未成線は全国に約80カ所あるとされ、鉄道の遺物がファンの間で人気スポットにもなり、各地で地域活性化に役立てようとの取り組みが起きている。

 サミットでは、27日午後1時から赤村住民センターで、使っていない約2キロのトンネルでシイタケの菌床栽培をしている「五新線」(奈良県五條市)のNPO法人や、「今福線」(島根県浜田市町)などの6団体が取り組みを報告。赤村からは赤村トロッコの会がトロッコ列車の運行について発表する。

 28日は午前10時から役場周辺でイベントを実施。地元和太鼓チームによる演奏やトロッコ列車の運行、県内のご当地グルメの出店、赤村産野菜や米の販売もある。

 道広幸村長は「サミットを通じて他地区の参加団体との交流を深め、村の活性化につなげていきたい。ぜひ赤村に興味を持っていただき、来ていただきたい」と話している。

=2018/10/19付 西日本新聞朝刊=

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