「英展」25年の軌跡たどる 田川市美術館、12月から回顧展 次回から隔年、全国公募に [福岡県]

千原稔さんの「埋立地」(第1回大賞)
千原稔さんの「埋立地」(第1回大賞)
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福地英臣さんの「メタ・レベル5」(第21回大賞)
福地英臣さんの「メタ・レベル5」(第21回大賞)
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日置誠さんの「覚醒の時」(第23回大賞)
日置誠さんの「覚醒の時」(第23回大賞)
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 田川市美術館(同市新町)が、「筑豊からの発信」をテーマに新鋭発掘の場として開館翌年の1992年から毎年開催してきた「英展」が、これまでの九州各県の専門家による推薦制から全国公募制の隔年開催「タガワアートビエンナーレ『英展』」(来年1月12日~2月3日)として再スタートする。12月1日から過去25回の大賞作品を集めた回顧展「『英展』の軌跡。未来へ」が、同美術館で始まる。同26日まで。

 バブル経済期の92年、北九州市若松区の響灘埋め立て地を描き、北九州工業地帯の原点を記録した千原稔さん(同市在住)の「埋立地」、東日本大震災翌年の2012年、退廃的なゲームやアニメのビジュアルを超えた「3・11」の現実を表現した福地英臣さん(同市在住)の「メタ・レベル5」、大地のぬかるみの中で再生の光を見いだそうとし、生命の強さを描いた14年の日置誠さん(鹿児島県在住)の「覚醒の時」など、各年の大賞作品からは描かれた時代が伝わる。

 回顧展に合わせて同美術館ではビエンナーレの審査員を務める上條陽子、黒田征太郎、田島征三3氏と嘉麻市出身のイラストレーター石川えりこさんによる「-未来- 明日につながる3人展+1『アートっち、なんなん?』」を開催。

 関連イベントとして1日午後1時から飯塚市の嘉穂劇場で田島氏と石川氏による「絵本の読み聞かせ&トーク」、2日午前10時半から田川市美術館で上條氏による親子ワークショップ「おもちゃ注射器で絵をかこう!」、同日午後2時から田島氏による公開制作もある。田川市美術館=0947(42)6161。

=2018/11/28付 西日本新聞朝刊=

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