「時間がない」横田めぐみさんの弟、切実な思い 拉致から41年 直方で講演 [福岡県]

横田めぐみさんへの思いを語る弟の拓也さん
横田めぐみさんへの思いを語る弟の拓也さん
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 北朝鮮による拉致被害者横田めぐみさんの弟、横田拓也さん(50)が1日、直方市のユメニティのおがたで講演し「一刻も早く姉を返してほしい」と、約330人を前に切実な思いを訴えた。県主催の「拉致問題を考えるみんなの集い」の一環。

 「家では会話の中心で、元気よく好奇心旺盛」だったというめぐみさん。1977年に新潟市立中1年で拉致されてからは「会話や笑顔がなくなり、家は重苦しい雰囲気に包まれた」。2002年10月、拉致被害者5人が帰国したときは、仕事中にラジオでニュースを聞きながら「うれしい一方、姉が帰ってこなかった悔しさで涙があふれた」と話した。

 早期解決を先頭に立って訴えてきた父滋さんが今春から体調を崩しているとして「何年待てるか、切実な問題。41年間耐えてなお、姉と会えなければこんな残酷なことはない」と力を込めた。母早紀江さんは、めぐみさんと再会したら「草原を見ながら、やっと幸せになれたねと言いたい」という夢を持っているとして「時間がない。皆さんも声を上げ、多くの人とこの問題について話し合ってほしい」と強調した。

 小竹町の木原義幸さん(68)は「家族は一生懸命動いている。拉致問題に関してはもっと進んでほしい」と話した。

=2018/12/02付 西日本新聞朝刊=

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