「家族の絆 断ち切られた」 拉致被害者・蓮池薫さん、嘉麻市で講演 [福岡県]

講演する北朝鮮拉致被害者の蓮池薫さん
講演する北朝鮮拉致被害者の蓮池薫さん
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 嘉麻市と同市教委が主催する人権の集いが16日、市内であり、北朝鮮拉致被害者の蓮池薫さん(61)が「夢と絆~ふたたび」と題して講演した。拉致問題解決に向けた理解と支援を求め、市民ら約300人が耳を傾けた。

 今月10~16日は北朝鮮人権侵害問題啓発週間。蓮池さんは中央大の3年生だった1978年に拉致され、2002年に妻の祐木子さんを含む拉致被害者計5人で帰国した。

 講演で蓮池さんは「人生を台無しにされた。向こうでは学ぶ自由なし、移動の自由なし、そんな中でなんの夢が持てるか。夢と家族の絆を断ち切られた」と強い口調で語った。

 北朝鮮で生まれた自身の子どもに日本語や、日本に家族がいることなどを教えるべきか葛藤したことも明かした。取り残されているほかの拉致被害者に思いをはせ「(私たち)5人が16年前に日本に帰ったことはほかの人たちもニュースで知り、自分たちが『死亡』とされていることも知っている。16年待たされ続け、日本の家族も限界にきている」と話した。

=2018/12/17付 西日本新聞朝刊=

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