嘉麻の米と水で大吟醸 市と福岡九州クボタが「嘉嶌」開発 フルーティーで女性に人気 [福岡県]

純米大吟醸「嘉嶌」を手にする福岡九州クボタの手嶌忠光社長
純米大吟醸「嘉嶌」を手にする福岡九州クボタの手嶌忠光社長
写真を見る

 嘉麻市と農機具販売会社の「福岡九州クボタ」(福岡市)は農業振興に関する包括連携協定に基づくプロジェクトの一環で、地元の米と水を使った純米大吟醸「嘉嶌(かじま)」を製造している。フルーティーで女性に人気という。昨秋、同市のふるさと納税の返礼品にも採用された。同社の手嶌忠光社長=嘉麻市出身=は「『オール嘉麻』の日本酒を味わってほしい。ブランド力を高め、将来的には海外輸出にも挑戦したい」と話す。

 協定締結は2017年。耕作放棄地の拡大に歯止めをかけるのが目的で、5年以内にタマネギの産地化を目指す。同市は酒造りが盛んであることから、日本酒にも着目し、地元の酒蔵「大里酒造」や地元農家の吉貝武利さん、第三セクター「嘉麻スタイル」と共同で取り組む。

 「嘉嶌」には、コシヒカリと比べ一回り大きく、外食や弁当などに使われることが多い業務用米「大粒ダイヤ」を使用。日本酒の原料としては珍しいが、背景には近年、業務用米から、国の交付金が出る飼料用米などへの転作が進み、業務用米が不足していることがあるという。関係者は市内で「大粒ダイヤ」の作付面積を増やしたい考えで、「農業を目指す若い人たちの受け皿にもなる」(手嶌社長)と期待する。

 本年度の酒は仕込み中で、4月に出荷予定。4合瓶3888円、一升瓶7128円(ともに税込み)。店頭販売は桂川町土師の「酒のラック」のみ。それ以外は注文販売で、注文書は県内、佐賀、長崎の福岡九州クボタの営業所で配布。申し込みはファクス=092(561)6735。問い合わせは福岡九州クボタ=092(541)2031。

=2019/01/17付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]