筑豊地区で文化財消防訓練 石炭記念館や穂波図書館 「防火デー」前に [福岡県]

救護練習所模擬坑道に放水する直方市消防本部の隊員(左奥の建物が市石炭記念館本館)
救護練習所模擬坑道に放水する直方市消防本部の隊員(左奥の建物が市石炭記念館本館)
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小正西古墳の出土品が保管されている飯塚市立穂波図書館に放水する飯塚消防署員
小正西古墳の出土品が保管されている飯塚市立穂波図書館に放水する飯塚消防署員
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 文化財防火デー(26日)を前に23日、筑豊各地で消防訓練があった。

 直方市直方の市石炭記念館では、国指定史跡の筑豊炭田遺跡群の一つ、救護練習所模擬坑道入り口付近で出火し、北側に隣接する旧筑豊石炭鉱業組合直方会議所(現市石炭記念館本館)に延焼する恐れがあるとの想定で実施。同市消防本部の消防隊2隊がそれぞれ5トンと1・5トンの水槽を備えたポンプ車2台で放水し、延焼を防ぐウオーターカーテンも使って手順を確認した。

 昨年10月に市内で初めて国指定史跡となり、毛利正史消防長は「われわれには火災から守る任務があるが、地域を巻き込んで防火に対する意識づくりにも取り組もう」と隊員らに訓示。八尋孝司館長は「隊員の意気込みや迅速な訓練ぶりを拝見し、安心した」と話した。

 一方、飯塚市秋松の同市立穂波図書館の訓練には、飯塚消防署の隊員や同館職員など計21人が参加した。同館内には県指定史跡の小正西古墳の出土品が保管されている。

 図書館1階の給湯室から出火した想定で、職員は利用者の避難誘導経路や119番通報の手順を確認。隊員はポンプ車で放水し、逃げ遅れた利用者がいないか館内を捜した。

 同館職員の穂坂有香さん(30)は「館内は死角が多いので、注意深く見て回った」と語った。

=2019/01/24付 西日本新聞朝刊=

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