直方市民劇場20年目の目標 会員1000人と昼夜2回の公演 18日に117回目例会「次代につなげたい」 [福岡県]

直方市の須崎町商店街に活動の拠点を置き、演劇文化を発信し続ける直方市民劇場
直方市の須崎町商店街に活動の拠点を置き、演劇文化を発信し続ける直方市民劇場
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18日に開催する例会のポスター(左)と原田事務局長
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2018年の例会で公演した劇のポスター
2018年の例会で公演した劇のポスター
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 プロの劇団を招き、観劇を文化として地域に根付かせる活動に取り組む会員制の「直方市民劇場」が発足から20年目を迎えた。年6回開く演劇鑑賞の例会は今月18日の開催で通算117回目。関係者は「1人でも多くの会員を増やし、次代につなげていきたい」と意気込む。

 千人近い会員を抱え、第1回の鑑賞会を開いたのは2000年3月。九州各地の市民劇場と連携しながら「ユメニティのおがた」(直方市山部)を会場に、年6回のペースで例会を重ね、新劇を基本に古典や戯曲、喜劇、ミュージカルなど幅広い演目を企画してきた。

 会員の世代の広がりと増員が課題という。事務局長の原田周蔵さん(71)は「地元で演劇を見たいという人の声が活動の支えになっている。会員の年齢は50~70代が中心。多くの人が見ることで俳優が成長する舞台を提供できるし、劇団そのものを支えることができる」と話す。

 九州各県と山口県下関市にある17の市民劇場と連携、協力しながら歴史を紡いできた。中でも、飯塚市と田川市に拠点を置く市民劇場とは兄弟の間柄。1968年に発足した「筑豊労演」が75年に分離独立して3市に市民劇場が誕生。直方市では会員減や会場設備の問題などで運営が困難となり、76年2月の例会を最後に活動が途絶えた。

 再興のきっかけとなったのが大ホールを備えた「ユメニティのおがた」のオープン。飯塚市民劇場などに通っていた人々が母体となった。再興に関わった的野功さん(73)は「劇場が成り立つには、800人の会員が必要。歩き回って集めた」と振り返る。今では「役者との交流でつながりができるし、若い役者が現れ出るのも楽しみ」と言う。

 例会の公演は夜の1回。18日午後6時35分からの次回の演目は、山田洋次監修・脚本による「裏長屋騒動記」。劇団の前進座を会員875人が迎える。原田さんは「昼夜2回の公演を実現するため、会員を千人に」と目標を掲げる。会費は一般月額2300円など。直方市民劇場=0949(25)2629。

=2019/03/15付 西日本新聞朝刊=

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