豪雨復興モニュメント披露 添田・道の駅 被害のヤマザクラ再利用 [福岡県]

制作したモニュメントの福太郎童子(左)と花開童子への思いを話す知足美加子准教授
制作したモニュメントの福太郎童子(左)と花開童子への思いを話す知足美加子准教授
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 2017年に九州豪雨の影響で倒れた添田町の樹齢300年の「吉木のヤマザクラ」を使い、復興を願って作られたモニュメントのお披露目式が23日、同町野田の「道の駅歓遊舎ひこさん」であった。

 ヤマザクラは、同町落合の吉木地区にあった樹高約16メートルの巨木。町は地域で愛された木を復興のシンボルとして生かすため、九州大大学院芸術工学研究院の知足美加子准教授(53)にモニュメントの制作を依頼、クラウドファンディングを活用して寄付を募った。

 モニュメントは、英彦山にある山伏の修行窟「花園窟」の守り神「花開童子」をモチーフにした高さ約50センチの木像で、守り神と同じ名を付けた。知足さんは九州豪雨で被災した朝倉市の流木集積場のクスノキを使い「福太郎童子」と名付けた像も制作した。

 顔を少し上に向けた花開童子の姿には「被災された方に元気を出して、顔を上げて前向きになってほしい」(知足さん)との願いが込められているという。

 23日の式典には、5万円以上を寄付した人たちも出席し、町が感謝状を贈呈。知足さんは「桜は倒れてしまったが、その命は彫刻として生き続ける。皆さんの復興への祈りを空に届けてほしい」と話した。

 モニュメントは道の駅歓遊舎ひこさんで約1カ月間飾った後、5月1~13日に東京の国立新美術館で展示される。

=2019/03/24付 西日本新聞朝刊=

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