「駆け込み寺」相談2000件 16年度延べ件数 行橋市生活困窮者自立支援事業所 [福岡県]

「市民の駆け込み寺」的な存在の「行橋市生活困窮者自立支援事業所 ゆくはし生活相談センター」(写真の一部を加工しています)
「市民の駆け込み寺」的な存在の「行橋市生活困窮者自立支援事業所 ゆくはし生活相談センター」(写真の一部を加工しています)
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 生活に困っている人たちの相談を受け付ける「行橋市生活困窮者自立支援事業所 ゆくはし生活相談センター」(同市門樋町)の活動が注目を集めている。2016年度の延べ相談件数は2千件超。日常生活のよろず相談から、生活保護の受給につながった深刻な相談まで、「市民の駆け込み寺」として活動は多岐にわたる。

 同相談センターは、15年4月施行の「生活困窮者自立支援法」に基づき、市が同年8月に設置。運営は社会福祉法人「共生の里」(同市)に委託した。現在、社会福祉士や介護支援専門員の資格を持つ相談員4人が対応。平日午前9時~午後5時、相談者に対して電話や面接、自宅訪問を実施している。16年度は計243日開所し、延べ相談対応件数は2056件。1日当たり8件程度の相談があった計算だ。

 16年度の新規相談者の年齢別内訳では、60代が45人と最も多く以下、50代の40人、70代の37人と続く。相談内容は「収入・生活費」(29人)、「家族との関係」(24人)などが目立つ。ほかに「花壇の花が盗まれたが、どうすればいいか」「近隣住民の生活音が気になる」など日常生活に関する悩み相談もあり、西賢治・主任相談支援員は「相手の話を丁寧に聞き、解決策を探るようにしている」と語る。

 相談者に収入がなく生活に困っている場合は、市生活支援課に連絡。生活保護の受給に結びついた例もあったという。有松正一・市生活支援課長は「精神的な病を抱えた人がセンターに相談するケースも見られ、連絡があれば迅速に対応している」とセンターとの連携を強調する。

 白川達也・市福祉部長は「センターとの連携をこれまで以上に密にして、相談者の問題解決に当たりたい」としている。

=2017/04/20付 西日本新聞朝刊=

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