「突き当て」に初の観客席 苅田山笠17日開幕 高所から安心して観覧 [福岡県]

山笠をぶつけ合う、祭りのクライマックス「突き当て」=昨年10月
山笠をぶつけ合う、祭りのクライマックス「突き当て」=昨年10月
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 570年以上の歴史を誇る苅田町の秋祭り「苅田山笠」が17日に始まる。宇原神社(同町馬場)の氏子による五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る祭りで、10月1日の神幸祭までの15日間、町は祭りで盛り上がる。今年は、山笠をぶつけ合う神幸祭のクライマックス「突き当て」会場そばに初めて約270席の観客席を設ける。

 祭りは1442年に始まったとされ、1973年に県無形民俗文化財の指定を受けた。

 特徴は、行事に合わせて山笠の装飾が変わること。ちょうちんで飾り夜の町を巡行する「灯山(ひやま)」(9月23、24両日)▽魔よけの赤い幟(のぼり)を立てて町内を回る「幟山(のぼりやま)」(同30日)▽武者人形や花で飾り付け神幸祭(10月1日)に登場する「岩山」の3種類ある。

 今年の祭りは17日午前0時ごろ、宇原神社での「鉦(かね)卸し」でスタート。各地区の氏子代表らが山笠の始まりを告げる鉦を鳴らしながら同神社に集い、祭りの安全を祈願。その後、午前2時ごろまで、鉦をたたきながら地区へ戻っていく。

 見どころの「岩山」同士による「突き当て」は10月1日午後3時ごろから。高い所から安心して見られるよう町役場の玄関近くに、スタンド席(約90人収容、高さ約2~約4メートル、長さ約25メートル)を三つ用意する。チケットは前売り1500円、当日券は2千円(いずれも税込み)。

 観客席の設置、販売は、苅田山笠保存振興会などで構成する実行委員会から依頼を受け、苅田町観光協会が担当する。

=2017/09/14付 西日本新聞朝刊=

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