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豊の国と近畿関係紹介 行橋市歴史資料館 邪馬台国と同時期の出土品展示 九大名誉教授西谷氏21日記念講演 [福岡県]

延永ヤヨミ園遺跡から見つかった木樋。「近畿地方とのつながりを示す出土品」と片岡宏二館長は語る
延永ヤヨミ園遺跡から見つかった木樋。「近畿地方とのつながりを示す出土品」と片岡宏二館長は語る
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海を越えたつながりを示す辻垣下河原遺跡から出土の土器
海を越えたつながりを示す辻垣下河原遺跡から出土の土器
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 邪馬台国当時に京都地方などがあった「豊の国」の歴史や文化を考える特別展「邪馬台国時代の豊(とよ)」が、行橋市中央1丁目の市歴史資料館で開かれている。12月11日まで(毎週火曜日休館)。入場無料。

 同館によると、豊の国は約1800年前、北部九州の弥生文化圏にありながら、九州地方と同様に邪馬台国の所在地として有力な近畿地方の影響を受けていたことが遺跡から判明。企画展はその内容を紹介した。

 会場は「豊の成立」▽「邪馬台国時代の京都(みやこ)平野」▽「京都平野を取り巻くクニグニ」▽「邪馬台国時代の豊-まとめ-」-の4章に分類し、計約250点の出土品を展示した。

 京都地方の弥生期の遺跡は、現在の東九州自動車道のルートに分布。これは丘陵地など地盤が強い地域に古代の人々が住んでいたことを裏付けているという。

 ルートから見つかった「延永(のぶなが)ヤヨミ園遺跡」(行橋市)からは、水の祭祀(さいし)用に使われたとみられる木製のとい「木樋(木を加工した導水施設)」を公開した。同じ木樋が纏向(まきむく)遺跡(奈良県桜井市)からも発見されており、同遺跡が邪馬台国近畿説の有力候補地であることから、近畿地方とのつながりを示す出土品として注目を集める。片岡宏二館長(61)は「近畿地方と共通した祭祀の可能性があり、北部九州の中で豊の国独自の地域性を示す資料だろう」と解説する。

 さらに、古墳時代前期を主体とする「辻垣下河原(しもごうら)遺跡」(行橋市)から出土した土器は、備前地方(岡山県)など瀬戸内地域とのつながりがうかがえ、海を越えた交流があったことを証明している。

 片岡館長は「豊の国にはきちんとした権力基盤があったことが発掘から明らかになった。出土品を見て邪馬台国時代の理解を深めてほしい」と話している。

 関連企画として、今月21日午後1時半から、行橋商工会議所(同市中央1丁目)3階大研修室で西谷正・九大名誉教授による記念講演会を開催。さらに、片岡館長の展示品の解説(21日、11月4、18日、12月2日。それぞれ午前11時から、同資料館で)もある。いずれも予約不要で聴講、参加は無料。

=2017/10/21付 西日本新聞朝刊=

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