「迎賓館として活用を」 旧安川邸再整備計画で論戦 北九州市議会 所有者負担増求める声も [福岡県]

北九州市が整備を検討している旧安川邸の和館
北九州市が整備を検討している旧安川邸の和館
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 北九州市が進める旧安川邸(戸畑区)再整備計画を巡り、6日の市議会建設建築委員会で論戦が繰り広げられた。市の見積もりでは、和館の耐震工事や庭園復元などの費用が6億円。もう一つの洋館も保存することになれば、費用はさらに膨らむ見通し。市議からは、所有者の安川電機(八幡西区)の負担増を求める声が出た。

 旧安川邸は安川電機の創業発起人・安川敬一郎の邸宅。1912年に大座敷を若松区の旧宅から移築し、洋館と和館を整備した。同社は市に建物を無償譲渡する方針で、市は、国の交付金3億3千万円や同社の寄付金1億円を含め、約6億円かけて再整備を計画する。洋館は解体予定だったが、有識者や市民から保存を求める声が相次ぎ、判断を保留している。

 委員会では自民党の井上秀作市議(議長)が「もうかっている安川電機が金を出し、安川の迎賓館にするのがスマートなやり方。市の金を入れないといかんですか」と、市による再整備に懐疑的な見方を示した。

 井上氏は市が整備する場合についても「安川も1億とかせこいことを言わず、5億ぐらい出すべきだ。もう少し、お金をひっぱりましょうよ」と述べ、寄付金増額を求めるよう注文。建設局の横矢順二局長は「安川電機としては、解体するという話もあった。戸畑の観光(振興)も踏まえ、できることを行政でやろうとスタートした」と説明し、再整備に理解を求めた。

 共産党の石田康高市議は洋館の取り扱いについて「一定の方向性が出たら議会に報告し、議会の意見を反映できるようにしてほしい」と求めた。

=2017/12/07付 西日本新聞朝刊=

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