外出できない高齢者や障害者に本を 図書館、無料で届け回収 豊前市 [福岡県]

 豊前市立図書館は新年度から、高齢や障害のため図書館を訪れることができない人を対象に、自宅に本やDVDなどを無料で届けて回収するサービスを始める。今月10日から試験的に導入。利用者の声を踏まえ本格実施に備える。県立図書館(福岡市)によると、同様の取り組みは筑後市など県内の一部で例があるが、北九州・京築地区では初という。

 豊前市立図書館では本館での貸し出しのほかに、トラックを改造した移動図書館を公民館や高齢者施設などに回らせている。しかし、自宅から外出できない人も少なくないと判断。利用者が電話やファクスなどで事前に読みたい本などをリクエストすれば、決められた曜日に自宅まで車で届ける。

 対象者は、豊前市民で(1)要支援以上の認定を受け1人住まいの高齢者(2)来館が困難で何らかの障害がある人(3)館長が必要と認めた人-のいずれかに当てはまることが条件。利用希望者が図書館に連絡すれば、館長が自宅に出向き面接するとともに、利用方法などを説明する。貸出期間は一般利用者と同じ2週間で、貸出数は10点以内。新年度は25人ほどの利用を見込む。

 豊前市によると、市の高齢化率は35・10%(昨年12月末現在)で、高齢者の1人暮らし世帯率は22・42%(昨年4月1日現在)。どちらも年々増えているという。

 釜井健次郎館長は「図書館利用者のうち、ここ数年で高齢化のため来館できなくなった方もいる。外出できなくても図書館が利用できることを広く知ってもらいたい」と話している。同図書館=0979(82)6500。

=2018/01/16付 西日本新聞朝刊=

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