三毛門神楽講、育て後継者 子どもと父親に手ほどき [福岡県]

三毛門神楽講の講員と舞う子ども神楽のメンバー=3日、豊前市三毛門
三毛門神楽講の講員と舞う子ども神楽のメンバー=3日、豊前市三毛門
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三毛門神楽講の田中日出喜講長(右から4人目)ら講員とおやじの会のメンバーたち
三毛門神楽講の田中日出喜講長(右から4人目)ら講員とおやじの会のメンバーたち
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おやじの会と子ども神楽のメンバーたち
おやじの会と子ども神楽のメンバーたち
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蛭子神楽を披露する三毛門神楽講の講員=3日、小倉北区
蛭子神楽を披露する三毛門神楽講の講員=3日、小倉北区
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 国指定重要無形民俗文化財の「豊前神楽」の一つ「三毛門神楽講」(豊前市、田中日出喜講長)が後継者育成に力を入れている。子ども神楽に加え、子ども神楽のメンバーの父親でつくる「おやじの会」も指導。子ども神楽の卒業生から講員が育ったほか、おやじの会からも近く講員が誕生する見通しだ。

 「30年前に人手不足から神楽講に誘われて参加した。仕事が忙しく辞めていく人もいて、講員が過去には10人を下回ったこともある」。田中講長(59)は振り返る。現在は13人に増えたが、土曜を中心に年間二十数回の奉納や公演があり、「仕事を持つ人のことを考えれば、20人いると助かるのだが…」。

 そんな田中講長が期待を寄せるのが、子ども神楽。11年前の発足当初は、「誰が教えるのか」など消極的な意見もあった中、今や参加者は講員を上回る34人。2人のOBが神楽講のメンバーに加わった。

 衣装の着替えなどを手伝い子ども神楽をサポートする父親たちで昨年1月に発足したおやじの会(田中善行会長、12人)も、三毛門神楽講の手ほどきを受ける。地元の春日神社祇園祭の前夜祭など、神楽講が企画運営したイベントに参加、神楽を披露する。

 子ども神楽のメンバーから見れば、父親が失敗すればすぐに分かる。「倉庫に集い午前0時まで練習したこともある」と、おやじの会の葛葉行宣副会長(35)。転勤で三毛門地区に住む熊本市出身の男性もいて、地元にこだわらず幅広く門戸を開いている。講員で子ども神楽の指導者代表内丸典久さん(34)は「子どもに付き添う母親は多かったが、おやじの会を通じ父親が練習に参加する機会も増えた。家族共通の話題が神楽という家庭も多いはず」と目を細める。

 全国初とみられる女子だけの子ども神楽の披露を4月に予定するなど、伝統芸能の継承に意欲的な三毛門神楽講。田中講長は「昔ながらの神楽をしっかり次世代に伝えていくことが責務」と話している。

=2018/02/10付 西日本新聞朝刊=

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