在留外国人が学習成果を文集に 行橋の日本語教室「KIZUNA」 伝統文化体験や悩み相談も [福岡県]

山中会長(左から2人目)らボランティアに教わりながら日本語を学ぶ外国人たち
山中会長(左から2人目)らボランティアに教わりながら日本語を学ぶ外国人たち
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 京築地方や大分県北部の在留外国人に日本語を教えるボランティア教室「日本語教室inゆくはし KIZUNA」(山中匡(まさ)子会長)の活動が受講生に好評だ。その内容は外国人の日本語会話や読み書きにとどまらず、日本の伝統文化の体験などバラエティーに富んでいる。

 「にがつよっかはりっしゅんでした」。7日午前、行橋市中央公民館(同市大橋1丁目)であった教室。元教師で教室の学習リーダー、庄司瑛(てるみ)さん(80)の合図で、ひらがなばかりで書かれた立春を紹介した紙を受講生12人が復唱した。

 その後、受講生は、レベル別に5班に分かれて学習。テキストで読み書きを繰り返したり、自らの紹介書類をボランティアの手を借りて書いたりした。インドネシア出身の受講生は「日本語は難しいが、教室は楽しい」と笑顔だ。

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 2011年11月に行橋市の支援を受けて発足。京築地方の主婦や看護師に加え、日本語教師など38人がボランティア登録している。

 教室は、奇数週が水曜日、偶数週が日曜日にそれぞれ2時間開講し、受講費は1回100円。ベトナムや中国、ブラジルなど19カ国計195人が受講生として登録する。

 カリキュラムは、日本語の読み書きと会話が主体だが、日本語能力検定を受験する外国人には文法なども教える。山中会長は「受講生の要望を大切にして、それぞれのレベルに合わせて勉強を進める」と語る。

 一方で、花見や年賀状づくりなど日本文化の体験も取り入れる。「日本の習慣を知ってほしい」(山中会長)との狙いだ。生活習慣の違いによる悩み相談も受け付けている。

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 今、受講生の一部は文集づくりに励んでいる。昨年4月から学んできた成果を披露する課題だ。25日の教室で50人以上が発表する。テーマは、日本で体験したことや母国の生活習慣など自由だが、日本語で書くことが義務づけられている。

 介護士の高瀬ルチェさん(29)=フィリピン出身=は約7年前に来日、開校時から通い続けている。その結果、これまでに普通運転免許も取得した。「ボランティアの先生が丁寧に教えてくれる。いい文集に仕上げたい」と高瀬さん。

 山中会長は「日本語取得を通して日本文化を理解してもらえるように多くの外国人と触れ合いたい」と課題を話した。

=2018/02/13付 西日本新聞朝刊=

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