小中初の全国平均超え 17年度体力テスト北九州市 [福岡県]

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「ドリブルなし」のバスケットボールを楽しむ枝光台中の生徒たち
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 スポーツ庁が13日に結果を公表した2017年度の全国体力テストで、北九州市の小学5年と中学2年の平均結果が、男女とも全国平均を上回った。テストの全対象学年で平均以上となるのは08年の調査開始以来初めて。北九州市教育委員会は16年度以降、全学校で計画的に運動を実践する「体力向上プログラム」の作成などに取り組み「組織的な活動が実を結んだ」としている。

 テストは17年6~7月、市内の全小中学校と一部の特別支援学校計約200校で実施。握力や50メートル走など8種目を約1万5200人が受けた。結果は、各種目の記録を1種目10点満点で点数化し、合計点(80点満点)として出した。

 小学5年男子の平均は54・37点、女子は55・96点。男女とも立ち幅跳びやソフトボール投げなど5種目で全国平均以上だった。

 中学2年男子は44・57点、女子は51・77点。それぞれ全国平均を2・46点、1・8点上回った。男子は全種目が全国平均以上。男女とも握力や上体起こしの数値が高く、16年度に初めて全国平均を超えてからも上昇が続いた=グラフ参照。

 市教委は16年度、全校にプログラムの冊子を配布。跳び上がって足を広げたり、ひざを抱えたりする「ジャンプアップ運動」など、強度の高い運動を授業に組み込むことを推奨する。関連の体力テスト種目も示し、各校やクラスで課題に応じた指導をしている。

 17年8月には各校の担当者を対象に、実技を含む研修会を初めて実施。約250人が参加した。市教委は今後も同様の研修を続け「子どもの意欲や力をうまく引き出せる教師を育てたい」としている。

 ■意欲引き出す体育授業 「苦手」な生徒も楽しむ

 体力テストと同時に実施されたアンケートで、運動やスポーツが「好き」「やや好き」と答えた北九州市内の児童・生徒の割合は全国平均並みだった。市教委は体力向上のため、意欲を高めることも重要と位置付けており、現場では子どもの「やる気」を引き出す体育授業が進められている。

 9日、八幡東区の枝光台中(毛利浩校長、200人)の1年生がバスケットボールの授業に取り組んだ。試合のルールは「ドリブル禁止」。パスだけでボールをつなぐにはチームワークが必須で「パスこっち」「(シュートを)決めて」と掛け声も活発だ。

 保健体育科の中村敬亮教諭(37)は「ドリブルでは運動の得意な生徒が突出する。苦手な子は体がぶつかることもあるドリブルに苦手意識を抱きがちだが、パスを受けやすい位置に動くことはできる」と狙いを説明。苦手な生徒も達成感を抱くことを重視し、思い切ってドリブル禁止のルールに変えた。

 2016年度以降、他の競技でも知恵を絞った。バレーボールは、相手コートにボールを返すまでに1回だけ捕球して良いルールにした。レシーブは難しくても、キャッチならできる生徒が多い。中村教諭は「健康に過ごすため、スポーツを好きになってもらうことが大切」と意気込んでいる。

=2018/02/14付 西日本新聞朝刊=

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