小5全員にカウンセリング 悩みなど早期発見へ 北九州市教委 [福岡県]

 北九州市教育委員会は2018年度から、市立小学校の5年生全員にスクールカウンセラーによる面談を実施する。思春期を迎え、不登校が増え始める学年の児童へ積極的に働き掛け、悩みなどの早期発見につなげる。市教委によると、カウンセラーが特定の学年全員を対象に面談するのは政令市で初。カウンセラーの勤務時間増に対応する人件費として、18年度一般会計当初予算案に約1億4千万円(17年度当初比18%増)を計上している。

 市教委によると、スクールカウンセラーは臨床心理士の資格を持ち、児童や生徒の心のケアをする専門家。市教委から要請があった時間数に応じ、県臨床心理士会が派遣する。17年度、同市では小中学校でカウンセラー64人が活動。相談対応のほか教室の巡回も担当した。

 17年度、カウンセラーの小学校での勤務時間は計約9千時間。18年度のカウンセラー数を同程度と見込み、勤務時間を約1・4倍の約1万2500時間に拡大。5年生全員が少なくとも1回、約15分を目安にカウンセラーと面談する機会を確保する。18年度の5年生は約8千人という。

 市教委によると、市内の小学校では5年生から、年間30日以上休む「長期欠席」が増え始める。16年度は小学校が761人(12年度比266人増)、中学校が1285人(同288人増)だった。

 現在、カウンセラーへの相談の多くは保護者から寄せられ、児童本人からの申し出は少ないという。内容は不登校や障害、友人関係に関する相談が中心。市教委は「学校への説明を経て、なるべく早く全員面談を始めたい。悩みができたときに気軽に打ち明けられる関係を築いてもらいたい」と期待する。

=2018/03/08付 西日本新聞朝刊=

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