母子家庭専用の社宅 「ウキシロケアセンター」が小倉南区に開設 寮母ら住み込み子育て支援 [福岡県]

ウキシロケアセンターが整備した母子家庭専用の社宅
ウキシロケアセンターが整備した母子家庭専用の社宅
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 北九州市を中心に老人ホームなどを運営する「ウキシロケアセンター」(戸畑区)が今月、母子家庭専用の子育てサポート付き社宅を小倉南区曽根北町に開設し、入居者の募集を始めた。寮長と寮母が夫婦で住み込み、保育園の送迎や夜勤時の預かりに対応する。同社によると、こうした取り組みは全国で初めてという。市も「全国に広がり、母子家庭の自立につながれば」と期待する。

 同社の従業員は運営する15施設で461人。約8割の359人が女性で、うち81人がシングルマザーという。同社によると、シングルマザーは子どもの病気による欠勤や早退などで働く時間が制限され、収入増やキャリアアップが難しい現状がある。母子家庭の負担を軽減するため、土地代を含めて約2億6千万円かけ、専用の社宅を整備した。

 社宅は、同社が運営する住宅型有料老人ホーム「いこいの里曽根壱番館」に隣接。子育て中で、社員として働く女性が入居できる。社宅1階に和室やベッドを備えた子育て用共有スペース(80平方メートル)を整備。寮母や寮長が、遊んだり、宿題をしたりする子どもを見守る。男性の入居は不可。

 1LDKの20室を募集。家賃は共益費を含めて7万円。同社が家賃補助として2年目まで4万円、3年目以降は2万円を支援する。

 市が2016年に行った調査では、市内の母子家庭の平均年収は256万円。国内の全世帯平均の5割に満たない。記者会見した同社の浮城守社長(43)は「子育てと仕事を両立しながら、介護のプロとして収入増、キャリアアップを目指せる暮らしの基盤をつくる」と話した。

=2018/03/09付 西日本新聞朝刊=

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