全小3に美術館ツアー 松本零士輩出の北九州市、8400人招く 「海外マンガフェスタ」誘致も [福岡県]

大規模改修を終えてリニューアルオープンした北九州市立美術館
大規模改修を終えてリニューアルオープンした北九州市立美術館
写真を見る

 北九州市は2018年度、優れた美術品の鑑賞を通して子どもたちの創造力を育もうと、市内の全小学3年生を対象に、市立美術館(戸畑区)を舞台にした「ミュージアム・ツアー」を本格的に始める。国際的なマンガフェスタを誘致するなど、文化を通したにぎわいづくりも進める方針で、関連予算を18年度一般会計当初予算案に盛り込んだ。

 ミュージアム・ツアーは昨年11月に美術館の大規模改修が終わったことを受け、17年度は地元の戸畑区と八幡東区の小学3年生約900人を対象に試行的に実施。18年度は全市に広げ、約8400人を招く。

 美術鑑賞に加え、世界的な建築家の磯崎新氏が設計した本館や海が見渡せる眺望などを体感してもらい、子どもたちの好奇心を刺激する狙い。予算は3500万円で、学校との調整や案内をするスタッフの人件費、移動するバスの運行費に充てる。

 松本零士さんをはじめ、多くの漫画家を輩出している北九州市。市は漫画で街の活性化を図ろうと18年度、1500万円をかけ、「海外マンガフェスタ」など国際的な漫画イベントの誘致を目指す。フェスタは過去6回、東京で開かれ、昨年は19カ国・地域から約100人のクリエーターを迎えた。会場だった東京ビッグサイトが20年の東京五輪・パラリンピックの準備で使えなくなる可能性があり、18年度以降の会場として名乗りを上げる。外国人観光客の誘致も目指す。

 19年秋にはアジアを中心に約10カ国・地域の漫画家が交流を深める「アジアMANGAサミット」を開催予定。18年度は市内で事前会合を予定しており、18年度当初予算案に700万円を盛り込んだ。日中韓3カ国の新人漫画家が腕を競う「日中韓新人MANGA選手権」は18年度、北九州市が会場となる。選手の招待費用や会場運営費に1千万円を充てる。

 東京五輪・パラリンピックを見据え、外国人観光客の利便性を高めるため、文化関連施設の多言語化を進める事業に600万円を計上。市立美術館、いのちのたび博物館(八幡東区)、松本清張記念館(小倉北区)を外国語で紹介するホームページなどを開設する。

=2018/03/14付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

ボートレース3連単直前予想

西日本新聞のイチオシ [PR]