吉富町の当初予算案否決 議会特別委 航路しゅんせつ工事求め [福岡県]

吉富町議会予算特別委員会で、航路しゅんせつを求める質問に答える今冨寿一郎町長
吉富町議会予算特別委員会で、航路しゅんせつを求める質問に答える今冨寿一郎町長
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 昨年7月の九州豪雨で土砂などがたまった航路のしゅんせつ工事を吉富町が実施していない問題を巡って、同町議会が3月定例会の予算特別委員会で、総額32億2600万円の2018年度一般会計当初予算案を否決した。議員10人全員が参加しており、22日の最終本会議でも否決される可能性が出てきた。

 議会事務局によると、予算特別委は13日に開かれ、議員から「当初予算案に航路のしゅんせつ工事が計上されていない」「水産業の予算が本年度と比べ大幅に減額されている」などの意見が相次いだ。採決の結果、委員長を除く反対5、賛成4の反対多数で否決した。

 19日に行われた本会議の一般質問では発言した8人のうち5人がこの問題を取り上げ、しゅんせつ工事の実施や漁業振興を求めた。今冨寿一郎町長が地元の吉富漁協について「暴力的組織」と繰り返し発言していることに対し、発言の撤回を求める意見も出た。答弁した今冨町長は、しゅんせつ工事や漁業振興には漁協との信頼関係が前提として「漁協役員全員の辞任が必要」と、従来の見解を繰り返した。

 今冨町長は西日本新聞の取材に対し、「今のところ、現在の予算案以外ない」と語り、修正する考えがないことを示した。

 同町議会は昨年9月、しゅんせつを求める決議を全会一致で可決している。

=2018/03/20付 西日本新聞朝刊=

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