辛亥革命の孫文も宿泊 「旧安川邸」一般公開へ 洋館も「歴史的価値」再評価、解体方針を変更 [福岡県]

「建築史的価値が極めて高い」と評価された旧安川邸洋館の外観
「建築史的価値が極めて高い」と評価された旧安川邸洋館の外観
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和館にある大座敷(昨年7月撮影)。現在の若松区にあった邸宅を移設したとされる
和館にある大座敷(昨年7月撮影)。現在の若松区にあった邸宅を移設したとされる
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食堂にある作り付けの食器棚について説明する九州大大学院の木島孝之助教
食堂にある作り付けの食器棚について説明する九州大大学院の木島孝之助教
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安川敬一郎の名前が記された洋館の棟札。洋館は多くの史料が残っていることが文化的な価値を高めているという
安川敬一郎の名前が記された洋館の棟札。洋館は多くの史料が残っていることが文化的な価値を高めているという
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洋館の階段踊り場にある作り付けの椅子で、珍しいという
洋館の階段踊り場にある作り付けの椅子で、珍しいという
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 北九州市は保存・整備を予定する安川電機の創業発起人、安川敬一郎(1849~1934)の邸宅「旧安川邸」(戸畑区一枝)の内部を、報道関係者に公開した。市は2019年度末までに和館、洋館、日本庭園を一般公開する(洋館は外観のみ)。市は中国で辛亥革命を主導した孫文も宿泊した「ゆかりの地」として、国内外の観光客にアピールする考えだ。

 敬一郎は官営八幡製鉄所の誘致に尽力した実業家。旧安川邸は1912年に大座敷などを若松区の旧宅から移築し、26年に洋館、37年に和館を建築した。

 市は安川電機からの無償譲渡などを受け、和館と日本庭園を保存・整備し、洋館は当初、解体する予定だった。市民や有識者が保存を求める声が高まり、市の文化財調査でも「建築史的価値は極めて高い」との結果が出たため方針を転換した。

 調査に当たった九州大大学院の木島孝之助教(日本建築史)によると、洋館は大正末期から昭和初期の最先端の洋風建築で、保存状態も良好という。

=2018/05/08付 西日本新聞朝刊=

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