豊前市が宮城・東松島市と友好都市に 稚貝仕入れが縁で交流拡大 震災後に職員派遣 [福岡県]

友好都市提携盟約を締結し握手を交わす渥美巌東松島市長(左)と後藤元秀豊前市長
友好都市提携盟約を締結し握手を交わす渥美巌東松島市長(左)と後藤元秀豊前市長
写真を見る

 豊前市と宮城県東松島市は8日、豊前市内で友好都市提携盟約を締結した。豊前市が友好都市を結ぶのは初めて。東松島市は4例目だが、九州の自治体との締結は初となる。

 東松島市は宮城県中部に位置し、仙台湾に面している。人口は約4万人で、2011年の東日本大震災では市民1109人が亡くなり、24人が今も行方不明となっている。全世帯の約74%が全壊や半壊するなど、甚大な被害が出た。

 豊前市は特産の「豊前海一粒かき」を養殖するため、大震災の発生以前から稚貝を仕入れてきたことから、13年4月以降、東松島市に職員を派遣している。14年8月に災害時相互応援協定を締結したほか、両市のイベントでそれぞれ特産品販売をするなど交流を続けている。

 今回の締結で、民間を含めた人の交流を活発にするとともに、経済などの面でも結び付きを強めることにした。

 締結式には両市の関係者約40人が出席。渥美巌東松島市長は「新しいスタートとして末永い交流をしたい」。後藤元秀豊前市長は「両市の発展を目指していく」とそれぞれあいさつ。「友好親善を樹立するとともに、産業、観光、教育などの交流を図り、両都市の豊かな住みよいまちづくりと繁栄に寄与することを念願する」とした盟約書に署名し、市旗を交換した。

 東松島市に3年間派遣され、観光振興に携わってきた豊前市職員の清田大介さん(34)は今年3月、市役所玄関ロビーで東松島市を紹介する企画展を開いた。清田さんは「復旧は着実に進んでいるが、復興にはまだ時間がかかる。締結を機に、市民に東松島市を広く知ってもらい、身近な市として感じてほしい」と話した。

=2018/05/09付 西日本新聞朝刊=

西日本新聞のイチオシ [PR]

西日本新聞のイチオシ [PR]