コスタリカで初めて人工衛星放出に成功 九工大が開発支援 [福岡県]

衛星放出の成功を喜ぶ九工大のコスタリカ人留学生(前列左から2人目、3人目)と仲間たち
衛星放出の成功を喜ぶ九工大のコスタリカ人留学生(前列左から2人目、3人目)と仲間たち
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 九州工業大(戸畑区)が開発を支援した中米コスタリカ初の人工衛星が11日、国際宇宙ステーション(ISS)から宇宙空間に放出された。衛星本体はコスタリカで開発し、九工大の「超小型衛星試験センター」で打ち上げ前の試験を行った。同日夜、試験に携わったコスタリカの留学生や仲間たちが、同大のパブリックビューイングで放出の様子を見守った。

 同大は2016年7月、コスタリカ工科大と共同で超小型衛星の開発に着手。大きさは一辺約10センチの立方体で、衛星名の「Irazu」はコスタリカの山の名にちなんだという。高度400キロで地球を周回し、同国の森林の二酸化炭素吸収量などを観測する。

 試験センターでは昨年秋、コスタリカの留学生2人が完成した衛星の環境試験を担当。打ち上げ時のロケットの振動や、宇宙に放出した際の急激な温度変化に耐えられるかを試した。衛星は4月に米国から打ち上げられ、ISSからの放出時期を待っていた。

 パブリックビューイングの会場には、コスタリカや他国の留学生約40人が集まり、中継画面で放出の成功を確認すると手をたたいて喜んだ。コスタリカからの留学生2人のうち修士2年のマルコス・ヘルナンデス・ヘレラさん(27)は「どきどきした。母国でもっと衛星の開発が進んだらうれしい」と話した。

=2018/05/12付 西日本新聞朝刊=

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