京築ヒノキで古民家再生 西日本工大と西南女学院大がプロジェクト 木工作品展示場に利用 [福岡県]

リフォーム設計を担当した石垣充・西日本工業大教授(右端)の説明を聞く関係者たち
リフォーム設計を担当した石垣充・西日本工業大教授(右端)の説明を聞く関係者たち
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リフォーム部屋には、デザインの世界的イベント「ミラノデザインウイーク」に出展した名刺入れも展示している
リフォーム部屋には、デザインの世界的イベント「ミラノデザインウイーク」に出展した名刺入れも展示している
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 京築地域特産のヒノキを使った木工作品の制作を目指すプロジェクト「ちくらす」に取り組む西日本工業大(苅田町、北九州市小倉北区)と西南女学院大(同区)の作品の展示場として改修が進んでいた行橋市南大橋の古民家のリフォームが完成し19日、お披露目式があった。今後、両大が制作する試作品を展示していく予定。

 リフォームした古民家は平屋で、「ちくらす」に関わる西日本工業大非常勤講師の西村健司さん(45)の妻淳子さん(43)の生家。現在は誰も住んでおらず、学生のプロジェクトのために提供した。展示場として利用後、西村さん夫妻が住むという。

 居間2部屋(計約60平方メートル)を展示場に改装する工事は昨年8月下旬に着手し、3月下旬完成。設計は同大の石垣充(たかし)教授(49)と石垣教授の研究室で学んだ学生が担当した。

 フローリングには、プロジェクトに参画した県が豊前市の市有林から切り出したヒノキ材を使用。壁はヒノキのおがくずを練り込んだしっくいが塗られた。石垣教授が東京の建築資材製造販売会社などと共同研究する制震装置も17基、壁などに施された。

 展示場では早速、4月にイタリアであったデザインの世界的祭典「ミラノデザインウイーク」に出展した京築ヒノキの名刺入れが飾られ、おしゃれな雰囲気を醸し出していた。

 お披露目式では、関係者約20人を前に石垣教授が設計のコンセプトなどを説明。「今後はインテリアなどを学生と一緒に考えたい」と話し、西村さんは「いいリフォームができ、ありがたい」と語った。一般公開の時期は今後、関係者で協議する予定。

=2018/05/20付 西日本新聞朝刊=

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